【あ行】


●藍子 あいこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年李組に所属。
 山百合会主催の茶話会に参加した。
 茶話会でお茶の準備の時に、手伝いの為に一番最初に立ち上がっている。
 フリータイムでは千草、のぞみとともに福沢祐巳を取り囲んでいた。
 祐巳の妹(プティ・スール)候補として、茶話会の翌週月曜日に薔薇の館に手伝いに来るが、身だしなみを整えるのに時間をかけすぎてしまい大幅に遅れてしまう。

登場
「妹オーディション」



●青田三津夫 あおたみつお
 
リリアン女学園中等部の男性教師。
 祐巳が中等部一年の時の担任。
 祐巳が無くした青い傘を青田の娘が仙台で発見し、青田を通じて祐巳の元へ傘が戻ってきた。

 ロマンスグレーの紳士。
 髭は髪の毛より少し白髪が多い。
 絵本作家のブルーナに似ているため、一部で「ミッフィーちゃん」と呼ばれている。
 今年度の二学期にリリアンかわら版の記事(「教えて! ○○先生」)で、プロフィールに「ミッフィーちゃん」と明記された。
 一度別のところに着地して、外堀を埋めていくようにじわじわと核心に迫っていく話し方をする。
 リリアンへは自動車で通勤している。

登場
「パラソルをさして」ウェルカム
「あなたを探しに」兵どもが答え合わせ(名前のみ)



●朗子 あきこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 昨年度、立浪繭が自分のお姉さまと親しくしていた為、繭を中庭に呼び出して苦情を言った。
 しかし逆に「あなたのお姉さまには、まったく罪はないの?」と切り返され、泣いて走り去ってしまう。

登場
「フレーム オブ マインド」三つ葉のクローバー



●朝倉百 あさくらもも
 「私の巣」の主人公。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組所属(美幸と同じクラス)。
 襟足で切りそろえた短い髪。
 母子家庭で家事を行っているためか、部活も委員会も入っていない。
 母親の再婚が決まった頃から、度々眩暈で倒れて保健室にやっかいになっていた。

家庭の状況
 高一の六月の終わりに父親の十三回忌
 母親は男勝りでバリバリ働くキャリアウーマン。六月頃に部長に昇進
 元部下の大場修人と再婚することになる
 家は2Kの賃貸マンション。母親の再婚に伴って引越しをすることに
 家のぬか床で自家製のなすのぬか漬けを作っている

登場
コバルト2007年8月号「私の巣」



●敦子 あつこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組に所属。
 中等部三年の際に、内藤笙子、松平瞳子、美幸と同じクラス。
 聖書朗読部所属。
 中等部の時からリリアンかわら版を読んでいて、支倉令のファン。
 昨年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)に、美幸・笙子と一緒にこっそり見学に行った。
 高等部一年の十一月の時点で、すでに部活の先輩からロザリオを受け取っている。
 髪の毛は編み込みの三つ編み。

登場
「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜
「バラエティギフト」ショコラとポートレート / 羊が一匹さく越えて
「妹オーディション」マリア様の星
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●渥美早紀 あつみさき
 鹿取真紀の実の姉。
 
リリアン女子大学を卒業後、渥美先生と結婚しており、現在子供もいる。
 末の娘の名前はミカ。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡(名前のみ)



●渥美先生 あつみせんせい
 
リリアン女学園高等部の社会科の男性教師。
 十数年前に鹿取真紀の(実の)姉、早紀と結婚している。
 一昨年前に末娘が生まれている。名前はミカで、大天使ミカエルから名前を取った。
 リリアンへは自動車で通勤している。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)



●安倍美嘉 あべみか
 鹿取真紀が
リリアン女学園高等部に在籍していた頃の、三年生の時のクラスメイト。
 当時、社会科の渥美先生を好きになり、プレゼントに天使のマスコットを作っていた。
 通学はM駅からバス。(M駅までは不明)

 クラスで一番小さく、一番色白で、一番やせていて、子鹿のような瞳の、守ってあげたくなる典型のような女の子。

 十二歳の十二月に風邪で入院している。
 小さい頃から重い持病をもち、小学校を卒業できないだろうと言われていた。
 高等部三年の十七歳の十二月に、肺炎にて逝去。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡



●綾小路菊代 あやのこうじきくよ
 小笠原祥子・松平瞳子の知人。
 瞳子と同学年。
 夏休みに知人たちと一緒に、
小笠原家の別荘に訪ねてきた。
 また後日、宿題を教えてもらうと言う口実で、祥子を訪ねてきた。
 小笠原家の別荘から五百メートルほど離れた場所に祖父母の別荘がある。
 マンドリンの演奏ができる。

登場
「子羊たちの休息」



●アリコ
 「ドッペルかいだん」の登場人物。
 当時の学年は一年。(リリアンの生徒では無い可能性あり)
 「ドッペルかいだん」の主人公の水奏と容姿がよく似ている。
 しかし声は水奏と違い、ちょっと低めの落ち着いたもの。
 参考:
→有栖川金太郎

服装
 ピンクのTシャツにジーパン<フレーム(28):224>

登場
「フレーム オブ マインド」ドッペルかいだん



●有栖川金太郎 ありすがわきんたろう
 
花寺学院高校の生徒。現在二年生。
 福沢祐麒の同級生。
 通称はアリス。
 精神的には女性で、本人も性別を間違えて生まれてきたと思っている。
 霊感が強く、過去にいくつも不思議な出来事を体験している。
 また勘も鋭く、可南子の尾行や嫌悪感を察知している。

花寺でのデータ
 二年の時に書記として生徒会所属
 文化部所属

身体的特徴
 細くて、目がくりくりしていて、アイドルグループに一人はいそうな、可愛い感じの外見
 男男していない為か、男嫌いの祥子もかなり免疫が出来ている

服装
 白いフリフリのキャミソールに赤いパンツとミュール<涼風(14):18>

登場
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」
「くもりガラスの向こう側」一年の計(名前のみ)



●有馬菜々 ありまなな
 
リリアン女学園中等部の三年生。
 今年度の剣道の交流試合の時、鳥居江利子に妹(プティ・スール)を紹介する約束をしていた島津由乃が、会場で偶然出会った菜々をなりゆきで妹(プティ・スール)候補として紹介してしまう。
 その際上手く口裏を合わせたが、トレーナーの中で制服タイのリボンがほどけていたのを江利子に気づかれ、中等部の生徒であることがばれてしまう。
 それ以来菜々のことが気になった由乃は、妹(プティ・スール)候補として考えるようになる。

 支倉令と江利子の名前は知っていたが、由乃の事は『支倉令さまの妹さま』という認識で名前も覚えておらず、彼女にはあまり興味を持っていなかった模様。
 一度苗字を”島田”と間違えており、名前の方の漢字も知らなかった。
 由乃が名前の漢字を説明した時に”若乃花の乃”では通用せず、字を見たときに”乃木大将の乃”と言っている。

 普通の中等部の生徒なら高等部の薔薇の館は近寄りがたい場所だが、菜々は臆することなく由乃に連れられクリスマスパーティーに参加した。
 由乃を持ち上げておいてから落とすのがうまい。

 (実の)姉妹揃って剣道をしており、姉達は皆剣道の有段者。
 菜々は姉達のように強くは無く、段位も持っていない。
 今年度の正月、令と剣道の手合わせをしている。
 道場の関係か、令の父親とは昔一度会っている。

身体的特徴
 ワンレングスのセミロング

服装
 中等部の制服の上にベビーピンクのトレーナー<妹オーディ(20):178、197>
 クリーム色のセーターにジーパン、茶色のダッフルコート<ミルフィ(21):36>
 コート、セーター<仮面(24):39、45>

性格、嗜好
 フットワークが軽い
 冒険好き
 頭の回転が早い
 口が上手く、話の持っていき方が達者
 一見しっかり者
 詰めが甘い(本人談)
 感情があまり表に出ない

家庭の状況
 剣道で有名な、田中四人姉妹の四女
 祖父である有馬家の養女となっているため、苗字は田中では無い
(有馬道場の道場主が孫娘を養子にしたというのは結構有名な話らしく、支倉道場の門下生の何人かは知っていた)
 四姉妹の孫の中で一番下を選んで養女にしているのは、剣道の才能が一番高い孫に後を継がせようとしているため、と由乃は推測していた
 菜々の祖父は、大きな剣道の道場と弟子を持っている
 有馬道場は支倉道場に比べて道場が広く、弟子の数も遥かに多い大きな道場
 三世代同居しており、養女と言っても名前だけで、生活は四姉妹で変わらない
 祖父のたっての希望で、リリアンに入学している
 従姉妹はいない

登場
「妹オーディション」バトル本番
「薔薇のミルフィーユ」黄薔薇パニック
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」お姉さまのリード
「仮面のアクトレス」黄薔薇 真剣勝負
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー
「あなたを探しに」



●井川亜実 いがわあみ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年桃組出席番号二番。
 今年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)で、当日発見されなかった白いカードを不在者チャンスで手に入れる権利を得た。
 しかし、一人で白薔薇さまと会う勇気が無く、クラスメイトの江守千保に相談して権利を辞退しようとした。
 千保とは出席番号が一つ違いで、入学当初から仲良くなった。
 二人とも志摩子のファンで、お揃いで白い薔薇のペンケースを買ったり、髪の毛を伸ばしてみたり、ロッカーの扉に五枚の白い薔薇のシールを貼って飾っていたりする。

登場
「あなたを探しに」



●池上弓子 いけがみゆみこ
 加東景の下宿先の大家。
 白髪の老婦人。子供は居ない。
 本来気難しい人らしいが、福沢祐巳に対しては馴染んでいた。
 
リリアン女学園のOG。
 高等部に通っていた頃に些細なことで友人とけんかをしてしまい音信不通だったが、祐巳と話をしたことで思い出し、仲直りをするため相手の入院先まで会いに行った。
 参考:→小笠原彩子

 リリアン女学園から、バス停二つ分より少し手前で車道から住宅街に入り、さらにバス停一つ分歩いたところに家がある。
 結構立派な感じの一戸建ての家。
 門扉は塀と見紛うほど大きい木戸でできていて、扉の中にある扉を開いて入る造りになっている。
 敷地内には敷石でできた道が続いており、古い平屋の母屋と離れの小さい建物がある。
 庭は、あまり高くない山の裾野辺りにある手つかずの風景のようになっている。
 庭に面した掃き出し窓を入ったところに、畳ばりのリビングがある。漆喰の壁に黒い柱。洋風のテーブルセットが置かれ、木枠の窓にはレースのカーテンが掛けられている。窓辺には古そうなロッキングチェアが置かれていて、その上には花柄のクッションが乗っている。

服装
 黄色い小花柄のエプロンドレス<パラソル(11):73>
 上品な空色の着物、白い日傘(パラソル)<パラソル(11):136>

登場
「パラソルをさして」



●石黒 いしぐろ
 
花寺学院高校の生徒で体操部に所属。
 『花寺の合戦・セカンドステージ リリアンの陣』で、紅の櫓に最初に上ってきた。

登場
「涼風さつさつ」花寺の合戦



●岩松 いわまつ
 小笠原家が懇意にしている初老の医師。
 小笠原祥子の祖父の囲碁仲間でもある。
 「薔薇のミルフィーユ」で祥子が遊園地で具合が悪くなり帰宅した際に、母親の清子が往診を頼んでいる。

登場
「薔薇のミルフィーユ」紅薔薇のため息



●上村佐織 うえむらさおり
 
リリアン女学園の現学園長であるシスター
 リリアンのOG。
 久保栞がリリアンにいる間、保護者となっていた。

 生徒としてリリアンに居た頃、春日せい子とは親友だった。
 二人は駆け落ちをして心中を行うが未遂に終わる。
 その後、地方新聞に『一人死亡、一人重体』と間違った内容の記事が載り、両親がそれを利用して二人を分かれさせた。

登場
「いばらの森」いばらの森 / 白き花びら
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら



●鵜沢美冬 うざわみふゆ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 昨年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)の際、紅薔薇のカードを開催前に発見してしまい、開催中カードを隠し持っていた。

 小笠原祥子とは幼稚舎の時に面識があるのだが、祥子はその事をすっかり忘れている。
 そのため美冬は、自分の存在を誇示しようとカードを入手してしまうが、思い悩んだ結果イベント終了直後に元の場所へ戻した。
 ”ふくざわゆみ”を並べ変えて、”く”から母音の”K”を取って命名。

リリアンでのデータ
 一年松組、二年松組
 一年の時は、出席番号は祥子の前
 リリアンには幼稚舎に半年いたが親の仕事の都合で引越し、その後高等部から再度入学
 部活には入っていない

身体的特徴
 身長140センチとかなり小柄(祐巳より背が低い)
 バレンタインイベント(お宝探し大会)の際、髪の毛を祐巳と同じようにリボンで二つに結んでいた
 少し長さが足りないようで、サイドに後れ毛が多い状態

家庭の状況
 東京に住んでいたが、幼稚舎の時に父親の仕事の都合で引越し、中学三年の終わりにまた戻ってきた
 両親は美冬が見ていて恥ずかしくなるほど仲が良い
 母親は千葉出身
 母親方の祖母がリリアンのOG
 一人っ子

登場
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート(名前の表記無し)
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」紅いカード



●江守千保 えもりちほ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年桃組出席番号三番。
 クラスメイトの井川亜実とは出席番号が一つ違いで、入学当初から仲良くなった。
 二人とも志摩子のファンで、お揃いで白い薔薇のペンケースを買ったり、髪の毛を伸ばしてみたり、ロッカーの扉に五枚の白い薔薇のシールを貼って飾っていたりする。
 今年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)の不在者チャンスで亜実が白いカードの権利を得たが、辞退しようとする亜実に変わって志摩子とデートをすることになった。

登場
「あなたを探しに」



●太田 おおた
 島津由乃と有馬菜々が”
森の中のホテル”のラウンジでケーキを食べている際、電話の呼び出しのためウェイターが探していた利用客。
 大学生ぐらいの女性。

登場
「薔薇のミルフィーユ」黄薔薇パニック



●大場修人 おおばしゅうと
 朝倉百の母親の再婚相手。
 結婚に伴って、苗字を朝倉にすることになっている。
 百は「修ちゃん」と呼んでおり、一言で言えば「いいヤツ」。
 百の母親の元部下で、男勝りでバリバリ働くの百の母親に憧れていたのが見ていて分かるほど。

家庭の状況
 一人っ子
 祖父夫婦(信五郎、椿(再婚))、叔母(筒井環)、両親(幸二、柳子)と暮らしている
 結婚に際して、朝倉母娘をこちらの家に呼び寄せることにしている
 朝倉家からバス停四個分の距離のところに家がある
 古い大きな洋館で「小森谷」(こもりや)の表札が出ている
 (大場の母親または祖母の苗字)

登場
コバルト2007年8月号「私の巣」



●大森先生 おおもりせんせい
 
リリアン女学園高等部の教師。
 小笠原祥子が二年生の時の理科の担当。
 日直に教材を取りに来るよう、祥子に伝言を頼んだ。

登場
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」紅いカード(名前のみ)



●小笠原彩子 おがさわらさいこ
 小笠原祥子の祖父母。(小笠原清子の母親)
 リリアン女学園のOG。
 今年度の六月下旬ごろ逝去。
 小笠原母娘とは別居していたが、晩年は松平瞳子の祖父がやっている病院へ入院していた。
 祥子は彩子によく福沢祐巳の話をしており、祐巳のことを気に入っていた。
 祥子から話を聞くことで学生時代のことを思い出し、昔けんか別れした友人ともう一度会いたいと考えていた。
 想いが通じたのか、亡くなる直前にその友人が彩子を訪ねてきて、二人は仲直りすることが出来た。
 参考:
→池上弓子

 都内の閑静な住宅地にある洋館に一人暮らし。
小笠原邸に比べればこじんまりしているが、都内にあっては豪邸と呼べるほどの広い敷地)
 入院してからは、時折清子や祥子が郵便物のチェックや家に風を通しに来ていた。

登場
「パラソルをさして」訪問者(名前のみ)
「あなたを探しに」開かれた扉(名前のみ)



●小笠原祥子 おがさわらさちこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 今年度の紅薔薇さま
 福沢祐巳のタイを直した事がきっかけで、姉妹(スール)となる。
 二年の学園祭の時に、祐巳を妹(プティ・スール)にした。
 一度藤堂志摩子を妹(プティ・スール)にしようとしたが、結果的に断られている。
 お姉さまである水野蓉子いわく、「祐巳を妹にしてからいい表情するようになった」とのこと。

 小笠原グループ会長の孫娘で、正真正銘のお嬢様。
 五歳の時からバレエを習っていて、中一からは社交ダンスの個人授業を受けていた。
 英会話やピアノ、茶道、華道など、中学までは毎日何かしらの家庭教師が来ていた。
 高等部に入って暫くは毎日のように習い事をやっていたが、蓉子の妹(プティ・スール)になる為に新入生歓迎会の前日に自ら全て辞めてしまった。
 ピアノの腕はよく、楽譜を忠実に再現しているような上手さ。
 祐巳が一年の新入生歓迎会で、ピアノを披露している。

 祐巳とのデートの時に、初めてファーストフード店・ジーンズショップを利用した。
 また、デートで買い物をするまでジーパン・スニーカーを履いたことが無かった。
 →用語:ジーンズ
 ハンバーガーもナイフとフォークで食べるもの思っていた。デートのときは、大口を開けるのに抵抗があるのか、手でちぎって口に運んだ。
 幼稚舎の時、サンドイッチをナイフとフォークで食べて笑われて以来、外では手で食べている。
 同じく幼稚舎の時に、クラスメイトにからかわれたため、自家用車の送り迎えを自分の意思でやめた。家から一番近いスクールバスの停留所まで車で送ってもらい、そこからバスで通園。

リリアンでのデータ
 現紅薔薇さま
 一年松組、二年松組出席番号七番、三年松組
 姉:水野蓉子(一年の新入生歓迎会の後辺りにロザリオを受け取る)
 妹:福沢祐巳(二年の学園祭の後夜祭の時、マリア像の前でロザリオを渡した)
 全校生徒のあこがれの的
 昨年度の新聞部主催の全校アンケートで、ミス・クイーンに選ばれる
 幼稚舎からリリアンに入学
 中等部の一斉クラブは書道部(一年の時)
 高等部での成績は、試験期間中にわざわざ試験勉強はしなくても上位をキープしている
 蓉子の卒業時に、在校生代表として送辞をを読み上げた
 三年の体育祭応援団の副団長
 リリアン女子大学に進学予定で優先入学の願書を出している

身体的特徴
 腰まで伸ばしたストレートヘアは、シャンプーのメーカーを教えて欲しいほどつややか
 身長は祐巳より高いが支倉令より低い
 体重50kg(蓉子達談)
 胸はかなり豊かなほうで、65Dカップ
 ウェストは祐巳より細い
 足のサイズは23cm(祐巳と同じ)
 低血圧
 着物を着慣れている
 乗り物が苦手で、車や飛行機に乗る時は酔い止めを飲む

服装
 上品な藍色に白や桃色の梅の花が描かれた着物に、鳥模様の青みがかった銀色の帯<いばら(03):128>
 くすんだ桃色の地に黄色い小花模様(小紋)の着物の上に、蝶の模様の葡萄茶の羽織り<ロサカニ(04):194>
 クリーム色のタートルネックのセーターとグレーの膝下丈のタイトスカート、黒のロングコート、緑とか金とか白とかで模様が描かれているスカーフ、黒いショートブーツ、革の手袋<バレン後(06):51>
 ストッキング<バレン後(06):100>、パンプス<バレン後(06):101>
 クリーム色のサマーセーターと揃いのカーディガンにジーパン<子羊(12):65>
 ベビーピンクのタンクトップの裾がふくらはぎまで伸びたような寝間着<子羊(12):116>
 薄いグリーンに白の花模様がプリントされたワンピース<子羊(12):184>
 ストレートのブルージーンズ、スニーカー、飾りっ気の無い白のシャツ<ミルフィ(21):136>
 臙脂のハイネックセーター、白と赤と黒のチェックの長い巻きスカート、茶鼠色のショール<白地図(22):180> タイツ<白地図(22):206>
 水色の飛び石柄の小紋、葡萄茶の羽織、簪(かんざし)<くもり(23):69>
 セーターとスカート<くもり(23):164>

性格、嗜好
 几帳面、潔癖症、頑固、プライドが高い、意地っ張り、負けず嫌い、あまのじゃく
 興味の無い相手は、徹底的に無視する
 感情が表に出やすい
 ヒステリー
 高いところが苦手
 遊園地のアトラクションも、高い所、速い物、グルグル回る物は苦手
 嫌いな物:桜、銀杏、男
 嫌いな事:筋の通らない事、負ける事、同情される事
 嫌いな食物:ギンナン、オリーブの実の汁が染みているパン、ココナッツ、オリーブの実、キャラウェイの入っている茶色い生地のパン、ピクルス、ウニ、イクラ、鮑、梅干、アスパラ等
 何か食べたり飲んだりする前には、手を洗ってうがいしないことには気持ちが悪い
 読書家。常に本を携帯している。高等部の図書館で本を借りたり、中学一年の時、別荘に持っていった本を全部読んでしまい父親の書棚を探って読んだりしている
 夏場は濡らした小さなタオルを持ち歩いている
 照れるとちょっと怒った感じになる

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 通学以外の移動手段は、運転手付の黒塗りの車
 小笠原グループ会長の孫娘
 一人っ子
 家は豪邸(家および部屋の造りについては →用語:小笠原家邸宅 を参照)
 自室は二階
 母の実家は元華族
 父親と祖父は、外に妾を何人も囲っている
 明治生まれの頑固者の祖父は、家系にこだわる人
 元許婚の柏木優は従兄(父親(融)の姉が柏木家に嫁いでいる)
 婚約は親が決めたものではなく、祥子が幼稚舎に入った頃に柏木のお嫁さんになりたいと言ったため、親が話をまとめた
 松平瞳子は遠い親戚(祥子の父親の姉の旦那の妹の娘)
 東京から新幹線で一時間でいける高原の避暑地に別荘があり、毎年夏に訪れている
 小笠原家は毎年お正月の二日と三日は休養日で、従業員やお手伝いさんはお休みで、祖父と父親は妾の所へ出かける
 二年生の二学期末の試験休み、父親の仕事の都合でフランスへ行った。
 普段のお弁当はお手伝いさんが作っているが、お手伝いさんが休みの時に高級料亭の弁当を持参してきた事がある
 家には蔵があり、学園祭の時にその中から小道具として、舞妓さんの下駄を持ち出している

登場
「マリア様がみてる」から「あなたを探しに」
「フレーム オブ マインド」(名前のみ)
「プレミアムブック」Answer
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●小笠原清子 おがさわらさやこ
 小笠原祥子の母親。
 実家は元華族。
 見た目は祥子とそっくりだが、性格は対照的にやわらかくおっとりしている。
 社交的で、娘の友達といえども会えば挨拶だけでは済まず、ひとしきり話をしないと満足しないところがある。
 かなりのお嬢様育ちで、自宅のどこに急須や茶筒があるか分からない、屋台の食べ物を食べたことが無かった、コンビニの存在を知らなかったといったことがある。
 センスが少しずれていて、庶民的な物に憧れる傾向がある。
 コンビニの鍋焼きうどんを食べてからは、いたくお気に入り。

 料理は上手いが極端で、作るのに非常に時間がかかる。
 朝食にパンが食べたいと思ったら、まず小麦粉の分量を量るところから始めるほど。
 祥子が遠足に行った時、家に帰ってきてもまだ弁当が出来上がっていなかった事がある。
 
ミルフィーユを作った時に一度に五ホールも作り、何軒もの家にお裾分けしてもまだ大量に余った。
 量が半端ではない、出来上がるまで膨大な時間がかかるといったことは、自覚はしているようである。

身体的特徴
 一目で祥子の母親とわかるほどそっくり
 高校生の娘がいるようにはとても見えない(支倉令談)

服装
 細かい花模様の入っている鶯色の小紋の上に、真紅の紋付き羽織り<ロサカニ(04):198>
 黒い着物<パラソル(11):177>
 黒っぽい着物<くもり(23):73>

家庭の状況
 【小笠原祥子】を参照

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の
「パラソルをさして」訪問者
「薔薇のミルフィーユ」紅薔薇のため息
「未来の白地図」
「くもりガラスの向こう側」
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー



●小笠原融 おがさわらとおる
 小笠原祥子の父親。
 親戚の結婚式の披露宴に出席している最中に抜け出し、祥子の
体育祭の様子を見に来ていた。
 その際、祐巳の借り物競争のお題が”スーツを着た男性”だった為、祐巳に協力する事となった。
 ちょっと日本人離れした手振り、キザなしゃべり方が柏木優を彷彿とさせる。
 だがそれも、年齢の為か嫌味はでは無くなっている。

 車を運転する時や細かい文字を見る時には眼鏡が必要。(普段はかけていない)
 若い頃は軽い近眼だった。
 清子の事は「さーこ」と呼んでいる。(祥子は最近までその事を知らなかった)
 姉が柏木家に嫁いでいる。

家庭の状況
 【小笠原祥子】を参照

登場
「レディ、GO!」親の恥はかき捨て
「くもりガラスの向こう側」



●小山田みゆき おやまだみゆき
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 福沢祐巳が一年生の時のクラスメイト。
 一年桃組出席番号五番。
 黄薔薇革命に触発されて、リリアンかわら版の号外が出た日の昼休みに姉妹(スール)関係を解消した。

登場
「黄薔薇革命」思わぬ余波


【か行】


●柿ノ木 かきのき
 福沢祐巳の自宅からバス停に向かう最初の曲がり角にあるお宅。
 「未来の白地図」で、松平瞳子がこの家の辺りで福沢祐麒に声をかけられ福沢家へ連れてこられた。

登場
「未来の白地図」未来の白地図(名前のみ)



●柏木優 かしわぎすぐる
 花寺大学の学生で、
花寺学院高校のOB。
 小笠原祥子の従兄弟にして、元婚約者。
 高校三年の時に、リリアン女学園高等部の学園祭シンデレラの劇で、王子の役を演じた。
 その際のアクシデントによって、山百合会の間で”ギンナン国の王子様”とのあだ名がついた。
 最近は、福沢祐巳と松平瞳子の事を気にかけ、世話を焼くことがある。

 頭がよくハンサムでキザなところがあるが、一見さわやかな好青年。
 自分がどれくら格好いいか知っているナルシストだからこそ、キザなポーズも恥ずかしげもなくやってしまえる。
 昔剣道をやっていて、お茶も点てて、社交ダンスまで踊れる。
 愛車はマニュアルの赤いスポーツカー。<パラソル(11):153>、<子羊(12):138>、<ミルフィ(21):168>、<白地図(22):48、54>
(オープンカーとの表記もある<ロサカニ(04):187>)
 普段の車の運転は荒いが、必要な時には丁寧に運転する。

花寺でのデータ
 花寺学院高校の前生徒会長
 現在は花寺大学在籍(優先入学)
 福沢祐麒の二年先輩
 高校の時には、運動部文化部問わずに複数の部活に所属しており、ほとんどの運動部に所属していたほど運動全般が得意
 文化部では推理小説同好会に所属していた
 花寺学院の中では、一部の生徒に『光の君』と呼ばれている。

身体的特徴
 すらっとした体躯
 甘いマスク

服装
 紺色のTシャツの上に生成りの綿シャツ、ストレートのジーンズ<涼風(14):131>
 ダークグレーのスーツに紺か濃い緑かわからない色味のネクタイ<白地図(22):50>
 生成りのアランセーター<白地図(22):50>
 黒のロングコート、首には真っ赤なマフラーをグルグルに巻き、ジーパンの下からはボロボロのブーツ、サングラス<扉鍵(25):134>

性格、嗜好
 一見人当たりのいい性格
 王子様気質のナルシスト
 同性愛者(真偽については怪しくなってきている)
 福沢祐麒をからかうのが楽しいらしい
 福沢姉弟に弱い
 メープルパーラーのフルーツゼリーセレクションが大好物

家庭の状況
 自宅は純和風の広いお屋敷
(家の造りについては →用語:柏木家邸宅 を参照)
 自宅の最寄の交通機関はバス
 柏木一族は、男は花寺、女はリリアンに通う傾向がある
(母、祖母、叔母、従姉妹はリリアン)
 元許婚の小笠原祥子とは従妹(柏木優の母親は小笠原融の姉)
 松平瞳子も従妹(瞳子の母親の実家が柏木家)

登場
「マリア様がみてる」
「ロサ・カニーナ」長き夜の
「レイニーブルー」レイニーブルー
「パラソルをさして」訪問者
「子羊たちの休息」
「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」ああ、勘違い
「薔薇のミルフィーユ」紅薔薇のため息
「未来の白地図」
「くもりガラスの向こう側」
「大きな扉、小さな鍵」
「あなたを探しに」”「どうして」”(名前のみ)



●春日せい子 かすがせいこ
 
コスモス文庫”いばらの森”の作者。
 ペンネームは須加星。
 リリアンのOG。
 小柄で痩せている、お洒落で上品なお婆ちゃん。
 福沢祐巳から見て、お祖母ちゃんぐらい(六十から八十)の年代。
 現在は、とある会社の会長を務めている。

 生徒としてリリアンに居た頃、上村佐織(現リリアン女学園学園長)とは親友だった。
 二人は駆け落ちをして心中を行うが未遂に終わる。
 その後、地方新聞に『一人死亡、一人重体』と間違った内容の記事が載り、両親がそれを利用して二人を分かれさせた。


登場
「いばらの森」いばらの森



●霞 かすみ
 「桜組伝説」桜の扉 の主人公。
 二年李組の生徒。(現在OG?)
 ごく普通のお嬢さまで、どちらかといえば可愛らしいタイプ。
 成績はいい方で、人当たりも決して悪くはない。
 校内に生えている一本の
の木を愛でていた。
 朝な夕な、春を過ぎても時間があればそののもとにやってきては、木肌を撫で、話しかけ、幹にもたれて過ごしていた。

 当時親は羽振りがよくお屋敷に住んでいる。
 お屋敷にはお抱えの植木職人がいて、毛虫のわく季節にはそのと周囲の木に殺虫剤を散布させた。

 ある日、そのの根元で倒れ、原因不明の昏睡状態になる。
 霞の父親は、日本中から名医と呼ばれる医者を集めて診せたが、誰一人として原因も病名も言い当てられなかった。
 占い師や祈祷師なども呼び寄せたが、一向に効果が無かった。
 そこへ尋ねてきた尼僧の指示で、そのを伐採して昏睡状態から覚めた。
 伐採されたの木は、二年李組の扉として使われた。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の扉



●月光 がっこう
 
【薬師寺朋光】参照



●桂 かつら
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 一年の時は桃組で福沢祐巳と同じクラス。
 二年は藤組で、藤堂志摩子と同じクラス。
 標準的で定番な学園生活を送っている、一般的な生徒。
 桂というのは名前であって苗字ではない。
(一年の三学期の始業式で、祐巳の隣に座っていたので”ふ”の前後の苗字と思われる)
 冬生まれ。

 ミーハーで、学園内の噂話などにはわりと詳しい。
 祐巳が山百合会に関わるようになるまでは、いつも一緒にお弁当を食べていた。
 テニス部に所属しており、入部したその日に先輩と姉妹(スール)になった。
 黄薔薇革命時に姉妹(スール)関係を一度解消してしまったが、一月もしないうちに元のさやに納まった。
 高等部一年の時に、同じテニス部の副部長に憧れていて、卒業の際にマリア像の前でラケットを譲ってもらった。
 かと言って姉妹(スール)関係に問題がある訳では無く、普段はすごく仲がよい。

リリアンでのデータ
 一年桃組、二年藤組
 テニス部所属
 姉:テニス部の先輩
 二年の体育祭で、袴競争に参加

性格、嗜好
 ミーハーで情報通

家庭の状況
 通学はM駅まで上り電車、M駅からバス

登場
「マリア様がみてる」
「黄薔薇革命」
「いばらの森」いばらの森
「ロサ・カニーナ」ロサ・カニーナ
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」紅薔薇さま、人生最良の日
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら
「いとしき歳月(後編)」will
「チェリーブロッサム」BGN(名前のみ)
「パラソルをさして」訪問者
「レディ、GO!」親の恥はかき捨て
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い(名前のみ)
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」明日になったら(名前のみ)



●加東景 かとうけい
 
リリアン女子大学の学生。
 佐藤聖の大学でのクラスメイト。
 他高校からの入学。
 教室で最初に出欠を取った際、景の名前が呼ばれた時に聖が自分の名前と勘違いし返事をしている。

 リリアンからバス停二つ分ほど離れた、池上邸の離れに下宿している。
 下宿にあたっては、池上弓子の老人の一人暮らしを心配した親戚の厳しい面接の上、離れを借りている。
 実際のところは店子というより、話し相手兼、お世話係り兼、連絡係り。
 離れの建物は昭和三十年代から四十年代の造りの純和風で、玄関を入ると台所とトイレと風呂があり、奥に六畳間がある。
 六畳間には、ちゃぶ台と座布団、和ダンスと和机がある。
 和机の上には写真立てがあり、四歳ごろの時の家族のスナップが入っている。

身体的特徴
 長いワンレングスの肩まであるストレートヘア
 黒縁眼鏡に切れ長の目もとと、薄い唇

家庭の状況
 一人っ子で、母親は幼少の頃(四歳の頃)に亡くなっている
 大学一年生の夏に父親が意識不明の重体で倒れ、休学していた為一年生は二回目
 父親の退院とともに十年来の恋人が籍をいれ、義母が父を看ることにしたため復学した

登場
「パラソルをさして」
「バラエティギフト」毒入りリンゴ



●鹿取真紀 かとりまき
 
リリアン女学園高等部の女性教員。
 昨年度の二年菊組の担任。
 今年度は二年松組の担任。
 現在三十代。
 リリアンのOG。
 通勤はM駅からバス。(M駅までは不明)
 十数年前に真紀の(実の)姉と渥美先生が結婚している。

 高等部三年の時に、安倍美嘉と同じクラス。
 その時の冬に、美嘉が渥美先生に渡すために作っていた天使のマスコットを受け取りずっと持っていたが、昨年の冬に渥美に渡す事が出来た。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡
「チャオ ソレッラ!」
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)
「クリスクロス」クリスクロス(名前のみ)



●花苗 かなえ
 白川寧子と林浅香を引き合わせた、仲人的存在。
 二年生の時に、白川寧子、水野蓉子と同じクラス。
 
ボランティア部に所属。

登場
「イン ライブラリー」チョコレートコート



●蟹名静 かになしずか
 元
リリアン女学園高等部の生徒。
 小笠原祥子と同級。
 二年まで在籍し、現在はイタリアへ留学中。
 佐藤聖に憧れていて、中学卒業の時点で話のあったイタリア行きを二年引き伸ばした。
 昨年度の生徒会役員選挙の際、立候補して当時のつぼみ達と役員の座を争った。
 その際クラスメイトの発案で、ロサ・カニーナと呼ばれていた。
 また、昨年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)で、白薔薇のカードを発見して藤堂志摩子とデートをした。

 聖が二年生の時に、リリアンかわら版に聖の妹(プティ・スール)候補として名前が挙がっていた。
 音楽室を掃除していた福沢祐巳と二、三言葉を交わしていた事があるが、祐巳はまったく覚えていなかった。
 その為、”ロサ・カニーナは黒薔薇”と嘘を教える悪戯でささやかな報復をしている。

 家族は誰も煙草を吸わない。そのためリビングにあるガラスの灰皿はいつもピカピカ。
 現在は、フィレンツェの街のそばに住む、イタリア人の旦那と暮らしている親戚の小母の家に転がり込んでいる。
 イタリア語と声楽の私塾に通いながら、大学受験に向けて準備をしている。
 祐巳たちが修学旅行でイタリアへ行った際、彼女達に会うためにピサの斜塔のあるドゥオモ広場へ赴いている。
 志摩子と文通しており、修学旅行のスケジュールは彼女に教えてもらっている。

リリアンでのデータ
 二年藤組出席番号十番
 ロサ・カニーナ
 図書委員
 合唱部所属で歌姫と呼ばれていた
 学園祭でアリアを独唱
 高等部一年のときに、何人かから姉妹(スール)の申し出が有ったが全部断っている
 中学の頃から目立つ存在で、支倉令はその頃から彼女を知っていた

身体的特徴
 正統的な美少女
 涼しげな顔立ち
 顎のラインで切り揃えたやわらかな黒髪
 元々は髪を伸ばしていたが、二年生の冬休みに短く切った
 少し栞に似ているところがある(小笠原祥子談)

性格、嗜好
 一見、物やわらかで人当たりがいい
 他人を驚かせる事を好む
 とんでもないほら吹き(祐巳談)
 知能犯で世話好き(志摩子談)
 やられたことをしつこく覚えていて、相手が忘れた頃に報復する(母親談)
 悪戯を思いついた時、爽快な顔をする(母親談)

登場
「ロサ・カニーナ」ロサ・カニーナ
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」ファースト デート トライアングル
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日日
「いとしき歳月(後編)」いつしか年も
「チャオ ソレッラ!」響く! 傾く!! 溶けている!?
「イン ライブラリー」静かなる夜のまぼろし
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス(名前のみ)



●カホリ
 
コスモス文庫”いばらの森”のヒロイン。
 モデルは上村佐織。

登場
「いばらの森」いばらの森(名前のみ)



●軽部逸絵 かるべいつえ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年松組に所属。
 陸上部所属で短距離走の選手。
 体育祭では、色別対抗リレーの選手に選ばれていたが、クラブ対抗リレーの際に右足首を捻挫した為に棄権となった。

登場
「レディ、GO!」
「チャオ ソレッラ!」



●川越先生 かわごえせんせい
 
リリアン女学園高等部の教師。
 リリアンかわら版のインタビューで、”例のお店”(喫茶店)を紹介した。

登場
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」ファースト デート トライアングル(名前のみ)



●恭子 きょうこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組に所属。
 家庭科の授業の時に被服室で、乃梨子に藤堂志摩子との関係を尋ねてきた。

 ※コバルト 1997年2月号の「マリア様がみてる」では、”蓉子”となっている

登場
「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜



●京極貴恵子 きょうごくきえこ
 小笠原祥子の知人。
 夏休みに知人たちと一緒に、
小笠原家の別荘に訪ねてきた。
 また後日、自分の別荘へお茶の誘いをする為、祥子を訪ねてきた。
 避暑地にある別荘は、高い塀で囲まれた大きなお屋敷。
 フルートの演奏ができる。

登場
「子羊たちの休息」



●久保栞 くぼしおり
 元
リリアン女学園高等部の生徒。
 小笠原祥子と同級。
 長崎の中学を卒業し、推薦でリリアン女学園高等部へ入学。
 一年生の冬に他校へ転校した。
(転校先は不明だが、東京駅から新幹線に乗って移動している)

 敬虔なクリスチャン。
 両親が死んだ際にシスターになることを決め、高校卒業後は修道院へ入ることになっている。
 佐藤聖と運命的な出会いをするが、最終的に破局を迎える。

リリアンでのデータ
 一年松組
 高等部からリリアンに入学し、一年の二学期まで在籍

身体的特徴
 真っ直ぐな髪は腰にかかるほど長い
 はきはきとした声質

家庭の状況
 通学は寮からM駅までバス、M駅から学園までさらにバス
 生まれは東京で、小学校三年生の時に両親が事故で亡くなり、長崎の叔父に引き取られた
 長崎の叔父とリリアン女学園の学園長は知り合いの為、学園長が東京での親代わり
 東京に親戚はいないので、学生専門の女子寮から学校に通っている
 八月の大半は寮が閉鎖となる為、その間はリリアン内の修道院に身を寄せていた

登場
「いばらの森」白き花びら



●倉田先生 くらたせんせい
 「桜組伝説」で、職員室で
桜組の由来の話をしている際、”クラスのプレートに間違って書いてしまったためと聞いたことが”と発言した。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)



●黒須ひかり くろすひかり
 
リリアン女学園の生徒。現在は三年生。
 二年の時は菊組で、三田今日子、支倉令と同じクラス。
 中等部一年の時、小笠原祥子と同じクラス。
 中等部からリリアンに入学。
 通学はM駅からバス。(M駅までは不明)

 さほど長くない髪を、いつも編み込みしてすっきりとまとめている。
 人なつっこそうな瞳。

 小学六年の時の成績はクラスで一番で、一番を死守するのに必死だった。
 小学六年生の冬(十二月半ば)に、目の手術の為に入院している。
 その際に病室でキョウコと名乗る少女と話をし、彼女と姉妹(スール)になる約束を果たすためリリアンへ入学した。
 高等部二年の冬に、時間を越えて三田今日子と再会を果たす。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡



●こいけけいこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 福沢祐巳が一年の時のクラスメイト。
 なかきよが回文と分かったときに、例として出てきた名前。

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の (名前のみ)
「くもりガラスの向こう側」冷たい風 (名前のみ)



●小磯朱祢 こいそあけみ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 幼稚舎からリリアンに入学。
 立浪繭とは幼稚舎で一緒に四葉のクローバーを探していた仲。
 繭と二人で四葉のクローバーを探して、朱祢が先に四葉を見つけた。
 幼稚舎の頃は、おっとりしているが物事の道理がちゃんと分かる子供だった。
 昨年度のバレンタインデーに、本山栄江にチョコレートを渡したのがきっかけで姉妹(スール)となる。

登場
「フレーム オブ マインド」三つ葉のクローバー



●小林正念 こばやしまさむね
 
花寺学院高校の生徒。現在二年生。
 福沢祐麒の同級生。
 得意教科は数学、苦手教科は数学以外のすべて。
 髪の毛は、黒々とした坊ちゃん刈り。
 お調子者でよく喋り、いつの間にか場を仕切ってしまう。

花寺でのデータ
 二年の時に会計として生徒会所属
 部活は無所属

服装
 アロハシャツにサングラス<子羊(12):131>
 アロハの開襟シャツ<真夏(13):109>

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の(名前のみ)
「子羊たちの休息」お坊ちゃま、お嬢様
「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」
「未来の白地図」未来の白地図(名前のみ)


●小森先生 こもりせんせい
 教壇ですべったらしい教師。
 教壇ズッコケ事件として、生徒の間で話題になったらしい。

登場
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら (名前のみ)


【さ行】


●さーこ
 安美と祝部みきがリリアンの生徒の頃、上級生の”清子”の事を”さーこさま”と呼んでいた。
 
【清子(さやこ?)】参照。



●西園寺ゆかり さいおんじゆかり
 小笠原祥子の知人。
 福沢祐巳と同学年。
 夏休みに知人たちと一緒に、
小笠原家の別荘に訪ねてきた。
 祥子が小笠原家の別荘に滞在中に大叔母のパーティーを行い、良からぬ目的で祥子と祐巳をパーティーに招待した。
 ピアノの演奏ができる。
 音楽一家らしく、別荘に大抵の楽器はあるらしい。

服装
 ラメがふんだんに入ったピンク色の提灯袖のワンピース<子羊(12):185>

登場
「子羊たちの休息」



●西園寺の大奥方
 西園寺ゆかりの曾祖母。
 八十八歳。
 お気に入りだった
別荘を孫夫婦が建て替えてしまい、腹を立てて心を閉ざしてしまった。
 また、建て替えた後に階段から落ちて、足を悪くしている。
 誕生日パーティーでマリア様の心を歌った福沢祐巳を”天使さま”を称した。

登場
「子羊たちの休息」天使の歌



●冴子 さえこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 福沢祐巳が一年の時のクラスメイト。
 華道部の部長の妹(プティ・スール)
 祐巳とは普段はそう話したりはしなかった。
 三年生を送る会で、華道部が会場に作品を展示するに当たって、祐巳に搬入時間を聞いてきた。

登場
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日日



●坂本先生 さかもとせんせい
 「桜組伝説」で、職員室で
桜組の由来の話をしている際、渥美先生の説を訂正した。
(ワシントン → 藤原頼之伝説)
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)



●佐々木 ささき
 
コスモス文庫の女性編集部員。
 須加星(春日せい子)の担当編集。
 キャリアウーマン風の容貌。
 二十代後半から三十歳くらい。

登場
「いばらの森」いばらの森



●佐々木克美 ささきかつみ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 佐藤聖が三年生の時のクラスメイト。
 出席番号で聖の一つ前。
 どちらかというと福沢祐巳と同じタイプのキャラクター。

登場
「いとしき歳月(後編)」will



●皐月 さつき
 「温室の妖精」の主人公。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。登場時は一年生。
 一年の時に依子、山口真美と同じクラス。
 幼稚舎からリリアンに入学。
 一年の時に、古い温室妖精が棲んでいると聞いてから温室に通うようになり、そこでシーと出会う。
 それ以降、古い温室に通って植物の世話をする”妖精”となる。
 シーには「メイ」と呼ばれている。

登場
「フレーム オブ マインド」温室の妖精



●佐藤聖 さとうせい
 
リリアン女学園高等部のOG。
 前年度の白薔薇さま
 現在は、リリアン女子大学文学部英米文学科に通っている。
 容姿端麗・頭もいい・口も達者で後輩から絶大な人気がある。
 退屈であればあるほど眠くなる体質で、お姉さまの卒業式の際に不覚にも居眠りしている。
 終業式に上履きを学校に置き忘れる率五十パーセント。
 普通自動車の免許所持。
 誕生日は十二月二十五日。

 聖が高等部一年生の当時、白薔薇つぼみに「この顔を見ていたいから側にいなさい」と言われて妹(プティ・スール)となった。
 高等部二年生の時に久保栞と出会い日を追って親しくなっていくが、冬に破局する事となる。その冬の出来事を境に、性格が変わっていった。
 その際に水野蓉子が取った行動を知って、彼女に一目置くようになる。
 また、藤堂志摩子と姉妹(スール)になるにあたっての時期、蓉子には一生敵わないのかもしれないと考えた。
 二年生の三学期までは、山百合会にあまり顔を出さなかった。
 高等部三年生になった時、首にかけていたロザリオを右手の手首にはめるようになった。

 大学へ行くのは勉強の為ではなく、もう一度学生をする・学校という場所と気持ちの上で折り合いをつけるのが目的であるため、リリアンである必要があった。
 ただし、大学進学を考えたのが年の暮れだった為、優先入学の申し込みは終わっており、通常の入試で合格して入学した。

 幼稚舎の頃は、人見知りもあり一人でいることが楽だったので、積極的に友達の輪に入っていくことは無かった。
 勉強などは嫌いではなかったが、他人と足並みをそろえることは苦痛で、時には先生の存在も鬱陶しく感じるような、多少神経質な子供だった。
 彫りの深い顔と色素の薄い髪から、見知らぬ大人から親の国籍を聞かれることがあった。
 そういったことから、「もしやうちの子ではないのだろうか」と本気で悩んだ時期もあった。
 昔はクールで取っつきにくい、人とあまり接点を持とうとしない性格だった。
 中等部では、クラスでの自己紹介のとき、出生番号と名前だけ言い着席した無愛想さだった。
 放課後の部活動にも見向きもせず、体育の成績のよかった聖はソフトボール部やバレーボール部から頻繁に誘いを受けていたが、全て断っている。
 中等部の一斉クラブでは、読書部に入っていた。

 →用語:佐藤聖の七不思議

リリアンでのデータ
 前白薔薇さま
 中等部一年李組、高等部三年藤組
 幼稚舎からリリアンに入学
 妹:藤堂志摩子(三年の体育祭前後の頃、高等部校舎の裏手でロザリオを右手首に巻いて渡した)
 成績は学年十位以内をキープしているほど優秀だった
 現在は、リリアン女子大学文学部英米文学科

身体的特徴
 エキゾチックな顔立ちをしているが、アップに耐えられる美人
 顔が日本人離れしていて、美術室の石膏像のような顔立ち
 色素の薄い髪
 段を入れたセミロング
 高等部二年生の冬休みに入るまでは、髪の毛を背中まで伸ばしていた
 小笠原祥子の家に泊まったときに、小さいいびきをかいている

服装
 キャメルのロングコート、焦げ茶のブーツ、白の襟巻き<ロサカニ(04):163>
(高等部一年生の時に、誕生日兼クリスマス+お年玉で、キャメルのカシミヤロングコートを親に買ってもらっている)
 襟がセーラーカラーになっている空色と白のボーダーシャツ<涼風(14):129>
 革のジャケットにジーパン<ミルフィ(21):84>

性格、嗜好
 飄々としていて、軟派で、怖い物知らず
 親しい相手に対しては、ちゃらんぽらんで中年おやじ的なノリ
 時計が嫌いで、いちいち時間を確認するということをしない
 他人の名前を覚えない上に、顔を忘れることも日常茶飯事
 粗雑(ホールのチーズケーキ丸ごとにフォークを突き刺して食べる等)
 同性愛者
 福沢祐巳によく抱きつく
 祐巳の味の好みを把握している
 小説や漫画は読まない(二年生の秋までは、よく小説を読んでいた)
 大抵の動物は好きで、テレビの動物モノとかは観る

家庭の状況
 通学はM駅からバス(M駅までは不明)
 聖が中二の頃に、父親が会社を興している
 母親が黄色い軽自動車を所持
 父方の何代か前にモンゴロイドではない人がいた

登場
「マリア様がみてる」から「いとしき歳月(後編)」
「チェリーブロッサム」BGN
「レイニーブルー」レイニーブルー
「パラソルをさして」
「涼風さつさつ」私を見つけて
「バラエティギフト」ショコラとポートレート / 毒入りリンゴ
「チャオ ソレッラ!」(名前のみ)
「特別でないただの一日」
「妹オーディション」バトル本番
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い
「くもりガラスの向こう側」(名前のみ)
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス(名前のみ)
「クリスクロス」(名前のみ)
「フレーム オブ マインド」黄色い糸
「プレミアムブック」Answer



●佐藤信子 さとうのぶこ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 佐藤聖が三年生の時のクラスメイト。
 出席番号で聖の一つ後ろ。
 聖が藤堂志摩子を妹(プティ・スール)にするまで山百合会の手伝いを頼まれたり、何かと世話をしていた。
 幼稚舎と初等科中学年の時に聖と同じクラスであったが、聖は覚えていなかった。

登場
「いとしき歳月(後編)」will



●里枝 さとえ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年松組に所属。
 ペルシャと日本猫の雑種の猫を飼っている。名前はミータン。
 「パラソルをさして」で、昼休みに福沢祐巳を誘ってミルクホールで昼食を食べた生徒のうちの一人。

登場
「パラソルをさして」クラスメイトたち



●清子 (さやこ?)
 祝部みきの二年上級生。
 三年生の時に松組。(現在リリアンのOG)
 元華族の末裔のお嬢さま。
 花寺学院に通う許婚がいた。
 三年生の時には、二年生の
妹(プティ・スール)をもっていた。
 長い黒髪は真っ直ぐでさらさら。
 遠くから見ていると近寄りがたい所があるが、実際に喋ってみるとやわらかくて社交的で気さくな感じ。
 昔は家族や親戚には「さーこ」「さっちゃん」と呼ばれていた。

登場
「イン ライブラリー」図書館の本



●沢村キヨ さわむらきよ
 
小笠原家の別荘の管理人兼使用人。
 祥子の祖父を「旦那さま」、父親を「ぼっちゃま」と呼ぶほど、昔から小笠原家に勤めている。
 清子と祥子には、共に「お嬢さま」と呼んでいる。

登場
「子羊たちの休息」



●沢村源助 さわむらげんすけ
 
小笠原家の別荘の管理人兼使用人。
 朝食に食べる焼きたてのパンを、毎朝バイクで買いにいっていた。

登場
「子羊たちの休息」



●シー
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 「温室の妖精」の登場時は二年生。
 二年の時は松組に所属。
 古い温室の植物の世話をしている”妖精”の一人。
 二年の時に古い温室で皐月と出会う。
 「きれいな姿を見せてもらうお礼に、出来ることをする。だから、それを仕事にするのは嫌」という考えを元に温室の植物の世話をしている。
 一昨年度、フェに植物の世話の仕方などを教わっている。
 シーという名前は、卒業した先輩がつけてくれた愛称で、由来はシーもフェも忘れてしまっている。
 本名には”シー”を連想させる字は含まれていない。

登場
「フレーム オブ マインド」温室の妖精



●島居利江子 しまいりえこ
 昨年度の
リリアンかわら版掲載「イエローローズ」の主人公。
 「イエローローズ」は当時の新聞部部長、築山三奈子執筆の小説。
 鳥居江利子をモデルにした話なので、このような名前になっている。

登場
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら(名前のみ)



●島津由乃 しまづよしの
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 今年度の黄薔薇つぼみ
 一見、控えめで可憐な少女といった趣があるが、その実かなり強気でじゃじゃ馬。
 昨年度までは病弱だった事もあってか、妹(プティ・スール)にしたい一年生ナンバーワンだった。
 生まれつき心臓に持病(心房に穴)が有った為病弱だった。
 高校の入学式は体調不良で欠席したが、従姉妹の支倉令が帰宅した際に寝ている由乃にロザリオを握らせた。
 「黄薔薇革命」で手術を受けた後は、筋力・体力は無いが一応健常となっている。
 心臓の手術にあたり、お姉さまである令にロザリオをつき返した為、リリアンかわら版で”黄薔薇革命”として取り上げられ、大変な騒動となった。  ”黄薔薇革命”は、最終的に由乃が復縁を申し込み再度姉妹(スール)となっている。
 それ以降はの地の性格が表面化している。

 教室では、お姉さまである令の手製の、深緑色の毛糸の膝掛けを使っている。
 弁当箱も令手製の巾着袋に入れている。
 由乃が作ったものを見る限り手芸のセンスは無い。
 数学が苦手で、令のところへ教えてもらいに行くことがある。
 令のお姉さまである鳥居江利子の自宅の電話番号は暗記している。
 生徒手帳のアドレス欄に、福沢祐巳と藤堂志摩子の電話番号を控えている。

 二年の秋に、妹(プティ・スール)がまだいないにもかかわらず、江利子に妹(プティ・スール)を紹介すると約束してしまい、妹(プティ・スール)を作るべく”妹(スール)オーディション”を開催しようと言い出した。
 結果、福沢祐巳達も巻き込み、山百合会主催の茶話会として開催した。
 今年の剣道の交流試合以降、江利子に対し妹(プティ・スール)候補として口裏を合わせてくれた有馬菜々のことが気になって仕方がない。
(今のところ有馬菜々が、妹(プティ・スール)候補の暫定トップ)

 お姉さまの支倉令とは、同じ敷地に建つ隣の家に生まれ育った従姉妹同士であり、プライベートでは”令ちゃん”と呼んでいる。
 令と由乃の仲は、自分の物とか相手の物とかを余り意識しなくなっている程。机の抽斗もクローゼットも勝手に開けて大丈夫で、日記も見られて当然の物となっている。
 幼児期には補助輪有りの自転車以来、今年度の年末まで自転車に乗っていなかった。
 今年度の年末に令に練習を付き合ってもら乗れるようになったが、その際膝辺りの内側をぶつけて痣ができた。また練習後に家にたどり着いた時に、令の自転車を壊してしまっている。

リリアンでのデータ
 現黄薔薇つぼみ
 一年菊組、二年松組
 姉:支倉令(入学式の日に体調不良で欠席したが、令が由乃の部屋までロザリオを渡しに来た)
 幼稚舎からリリアンに入学
 だが、祐巳とは高等部二年まで一緒のクラスにはならなかった
 中等部の時に一度、志摩子と同じクラスになっている
 昨年度の新聞部主催の全校アンケートで、ベスト・スール賞に選ばれる
 一年の時は成績はよかった模様
 二年の六月より剣道部所属
 二年の時に体育祭実行委員
 二年の体育祭で、色別対抗リレーに参加(第二走者)

身体的特徴
 背丈はやや小さめ
 少し痩せているがガリガリという感じではなく小柄
 前髪を眉毛の上くらいに真っ直ぐ切って、真ん中から二つに分けた髪を、下の方で三つ編みにしている
 多少茶色身を帯びた髪色なので、きっちり編んだお下げがそう重くは見えない
 睫毛は長いというより濃い感じ
 心臓の手術の際、右胸の下辺りを十センチほど横一筋に切っている

服装
 黒いハイネックのセーターに膝丈の黄色いタータンチェックのプリーツスカート、黒いタイツ<いばら(03):138>
 水色のサマーセーターとお揃いのカーディガン、珊瑚のペンダント<レイニー(10):79>
 ピーコックグリーンのアンサンブル<ミルフィ(21):34>
 グレーにクリーム色のチェックのパンツスーツ<くもり(23):70>
 セーターとミニスカートとハイソックス<仮面(24):36、39>

性格、嗜好
 内弁慶、強気、自信家、いつもイケイケ青信号、やきもち焼き
 猪突猛進、こうと決めたら突っ走る
 自分が納得できない事にはしつこく食いつく
 揺るぎない自信があるときは戦うけれど、どっちでもいいと思えることなら聞く耳を持つ
 堪忍袋は小さい方と自覚している
 令の面倒見がよく誰にでも優しい部分が、逆に由乃の癇に障るときが有る
 推理物、ハードボイルド、剣客物の小説を好んで読む
 愛読書は池波正太郎の剣客物
 趣味はテレビでスポーツ観戦、とりわけオリンピックは死ぬほど好き
 好きな言葉は『先手必勝』
 肉じゃがが好物
 幼い頃から熱を出した時には決まってヒヨコ柄のハンドタオルで額を冷やす
 料理は苦手

家庭の状況
 一人っ子
 支倉令とは従姉妹
 通学は徒歩、通学時間は約十分
 島津家と支倉家の母親がともに元リリアンの同級生で、あまりの仲のよさに令の母が由乃の母の兄と結婚
 支倉家と同じ敷地の隣同士
 垣根を巡らした結構広い敷地に、『島津』と『支倉』の表札が仲良く並んでいる
 門は二つあって、そこからそれぞれ玄関まで石畳を伸ばしているが、庭は中でしっかりつながっている
 二軒並んだ裏側に、令の父親の剣道の道場があり、支倉家とつながっている
 玄関は横開きの扉
 自室は二階で、以前は父親の書斎
 アイボリーの壁以外はほとんど焦げ茶色。(床、天井、窓枠、本棚、扉)
 カーテンやベッドカバーやコタツ掛けも、全部淡い色無地
 ベッドは木製のセミダブル
 何かイベントが有ると、集まって外食するのが支倉・島津家の決まり事となっている
(正月、節分、ひな祭り、お彼岸、お盆、クリスマス等)
 その日に都合がつかない場合、数日前後してでも行う
 父親のお腹は、かなりタヌキ腹になってきている
 修学旅行は、小学校のときは途中で帰り、中学のときはクラスメイトに見つからないように母親が影ながらついてきた
 父親は昔の某アイドルグループのファンで、ビデオを持っている

登場
「マリア様がみてる」から「フレーム オブ マインド」
「イラストコレクション」ハレの日



●志村タクヤ しむらたくや
 二条乃梨子の趣味仲間。
 某国立大の四年生。
 趣味は仏像鑑賞とスキー、合気道。
 『タクヤの仏間』と言う仏像関連のホームページを持っている。
 スキーで足を骨折し、玉虫観音の二十年に一度のご開帳に立ち会えなかった。
 マメで親切。そつが無い。
 藤堂志摩子の父親と友人であり、志摩子とも交友がある。

 七十歳過ぎぐらいの年齢で、すらりと痩せた体つき。
 現在独身。
 少し白の分量が多いロマンスグレーの髪。
 細かい文字を読むときには眼鏡を使用。
 東京在住で四人家族。
 三年前から志村甲之進と同居している。
 今年度のリリアンの
学園祭には、志摩子の父親と共に訪れている。

服装
 若葉色の麻のサマースーツに明るい黄色のTシャツ<真夏(13):161>
 黒のシルクサテンのシャツ、グレーに水玉模様のネクタイ、明るいブルーの上下スーツ、パナマ帽に似た白い帽子、黒いサングラス<特別(18):113>

登場
「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜
「真夏の一ページ」おじいさんと一緒
「涼風さつさつ」(名前のみ)
「特別でないただの一日」
 ※コバルト 1997年2月号の「マリア様がみてる」では、”山岸タクヤ”となっている



●志村甲之進 しむらこうのしん
 志村タクヤの孫。
 身長百七十センチぐらい。
 どちらかといえばやせて見えるが、程よく筋肉が締まった体型。
 短くも長くもない髪は、やや明るい茶色で軽くウェーブがかかっている。
 やや童顔。
 趣味は古典落語。
 三年前から志村タクヤと同居している。

登場
「真夏の一ページ」おじいさんと一緒



●下関先生 しものせきせんせい
 
リリアン女学園高等部の男性教師。
 福沢祐巳が一年生の時の数学の担当。
 年配で、本鈴とともに教室に入ってくる几帳面な性格。

登場
「黄薔薇革命」思わぬ余波



●白川寧子 しらかわやすこ
 「チョコレートコート」の主人公の一人。
 現在はリリアンのOG。(学年は水野蓉子と同じ)

 一年生の時に、朝の電車でいつも見かける年下の少女(伴真純)を理想の
妹(プティ・スール)のタイプとして考えていた。
 二年生の時に、ボランティア部の活動で訪れた公立図書館で、以前電車で見ていた少女と思しき人物(林浅香)を再び見かけ、同じ部の花苗のサポートもあり妹(プティ・スール)にした。
 後に勘違いと分かるが、姉妹(スール)関係はそのまま続いた。
 その後、再び真純と出会い、逢瀬を重ねる。
 二年生の夏休みに、M駅の改札で真純と出会い、その際駅ビルで涙型のペンダントをプレゼントしている。
 寧子の卒業式の時に二人の関係を知りつつ妹(プティ・スール)を演じていた浅香の怒りが爆発し、ロザリオを投げつけられ破局した。

リリアンでのデータ
 二年生の時に、花苗、水野蓉子と同じクラス
 中等部からリリアンに入学。
 姉:ボランティア部の先輩(一年の一学期の終わりに、ロザリオを受け取った)
 妹:林浅香(二年の五月の下旬に、マリア像の前でロザリオを渡した)
 一年生の時に、友人に誘われてボランティア部に入部。
 クラブの一学年上の先輩に気に入られ、一学期の終わりに姉妹(スール)の契りを結んでいる。

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス

登場
「イン ライブラリー」チョコレートコート



●白雪 しらゆき
 「桜組伝説」桜の中の魔 の主人公の一人。
 二年李組の生徒。(現在OG?)
 百代と同じクラス。
 お聖堂を出て程なくしたところに有る
の木で、白妙と出会う。
 白妙を幽霊と思い込み、クラスメイトの百代に相談した際に二度と会わないように注意されるが、再び会いに行ってしまう、
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の中の魔



●白妙 しろたえ
 「桜組伝説」桜の中の魔 の主人公の一人。
 二年
桜組の生徒。
 百代と同じクラス。
 お聖堂を出て程なくしたところに有るの木で、白雪と出会う。
 茶色くて真っ直ぐ髪は、腰の辺りまで長く伸びている。
 金色のロザリオを持っている。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の中の魔



●須加星 すがせい
 春日せい子のペンネーム
 
【春日せい子】参照



●鈴木一絵 すずきかずえ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 入学式で鈴本いちごと意気投合する。
 入院したいちごの見舞いに毎日のように来ていたが、夏休み前辺りにいちごの親に断られてからは行かなくなっている。
 一年生の当初、バスケ部に入ろうとしていたが、機会を逸したため帰宅部。
 パスケースにいちごとのツーショット写真を入れている。
 鈴木二葉の実の姉。

身体的特徴
 髪の長い、すらりとした容姿
 一年生のときは二葉と同じような容姿だった

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 自宅の最寄り駅はいちごと同じ

登場
「フレーム オブ マインド」四月のデジャブ



●鈴木二葉 すずきふたば
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
(中等部から上がってきている)
 鈴本いちごのクラスメイト。いちごとは出席番号はひとつ違い。
 入学式でいちごと意気投合する。
 明るくカラリとした性格。
 バスケ部に入部届けを出した。
 鈴木一絵の実の妹。

身体的特徴
 にきびがチャームポイントと言っていいくらい愛嬌のある顔
 小柄でぽっちゃりとした体型
 セミロングの髪の毛をキツキツに結んだポニーテール

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 自宅の最寄り駅はいちごと同じ

登場
「フレーム オブ マインド」四月のデジャブ



●鈴本いちご すずもといちご
 「四月のデジャブ」の主人公。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 鈴木二葉と同じクラス。二葉とは出席番号はひとつ違い。
 現在一年生だが、長期入院していたため一年留年している。
 最初の入学式の日に交通事故に遭い頭を負傷し、約十ヶ月間昏睡状態だった。
 退院後しばらくの間、事故当日の記憶が無かった。
 一年生を再スタートした直後辺りは、よくデジャブを起こしていた。
 リリアンへは高等部から入学。
 中学は公立。

身体的特徴
 手足は細く、身長も(高校一年生の)平均より高い
 シャープな顔立ちに短い髪

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 自宅の最寄り駅は鈴木姉妹と同じ

登場
「フレーム オブ マインド」四月のデジャブ



●セイ
 
コスモス文庫”いばらの森”のヒロイン。
 モデルは春日せい子。

登場
「いばらの森」いばらの森(名前のみ)



●その子
 
山百合会主催の茶話会に参加した一年生。
 島津由乃の妹(プティ・スール)候補として、茶話会の翌週火曜日に薔薇の館に手伝いに来るが、支倉令のファンの上にあまりのミーハーぶりのため、由乃がその場でクビを言い渡した。

登場
「妹オーディション」中間報告


【た行】


●妙子 たえこ
 福沢祐巳の叔母。(祐巳の母親の妹)
 山梨に住んでおり、家族は三人。
 母親は同居の誘いを断って一人暮らし。
 だが互いの家は五百メートル先なので、しょっちゅう様子を見に行っている。

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の(名前のみ)
「未来の白地図」未来の白地図(名前のみ)
「くもりガラスの向こう側」一年の計(名前のみ)



●高田鉄 たかだまがね
 
花寺学院高校の生徒。現在二年生。
 福沢祐麒の同級生。
 趣味は体作り。
 好きな食べ物は鳥のササミとプロテイン。

花寺でのデータ
 二年の時に副会長として生徒会所属
 運動部に所属

身体的特徴
 がっしりした体つき
 上腕は贈答用ハムのような筋肉

登場
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」



●高知日出実 たかちひでみ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年桃組に所属。
 新聞部所属の期待のルーキー。
 築山三奈子と山口真美に憧れて新聞部へ入部した。
 山百合会主催の茶話会に強引に参加させられるが、その後真美と姉妹(スール)になる。
 細川可南子に直接「福沢祐巳の妹になる気があるか」と聞いた事がある。

リリアンでのデータ
 姉:山口真美(新聞部の先輩。茶話会がきっかけで姉妹(スール)となる)

登場
「涼風さつさつ」お蔵入り『パン事件』(名前の表記無し)
「妹オーディション」
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」



●多紀 たき
 
リリアン女学園高等部の生徒。
 現在三年生。
 漫画研究部副部長。(二年生時)
 担当ジャンルは異世界ファンタジー、ボーイズラブ系。

登場
「フレーム オブ マインド」ドッペルかいだん



●武嶋蔦子 たけしまつたこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 写真部副部長。
 自他共に認める写真部のエース。学園内では結構有名人。
 通称”カメラちゃん”。(佐藤聖命名<いばら(03):198>)

 カメラと写真をこよなく愛し、自身が姉妹(スール)を持つ事やバレンタインといった事には、あまり興味が無い。
 カメラの腕がよく、福沢祐巳の平凡な顔を三割増しくらいに可愛らしく写すほど。
 あまり構えすぎるといい写真が撮れないということで、隠し撮りまがいの事は日常茶飯事だが、本人曰く「被写体には、それぞれ筋を通してるから、ボツ写真はネガごと燃やすし」との事。
 依頼を受けて写真を撮ることもあり、ロザリオの授受の時などは”カメラマン同席コース”、”望遠隠し撮りコース”と言った要望も受け付けている。
 授業中以外は、ほぼカメラを手放さない。
 高等部一年の二学期の終業式でフラッシュを焚いてしまった事があり、以降クラスメイトに警戒される。
 高等部一年のクリスマスと正月に、新しいカメラを買っている。
 近所に小学校があり、家の前が通学路になっている

 山百合会主催の茶話会の時に、内藤笙子に修学旅行で買っておいた写真立てと彼女の写真をプレゼントしている。
 二学期の終業式の日に行われた山百合会クリスマスパーティーに出席。

リリアンでのデータ
 一年桃組出席番号十五番、二年松組
 写真部所属
 弁論部から誘われた事がある
 二年の体育祭で、大縄跳びに参加
 二年生になってからは、新聞部の山口真美と組みリリアンかわら版の取材協力をしている事が多い
 今年度の二月の時点でまだ妹(プティ・スール)はいない。

身体的特徴
 眼鏡着用
(縁なし眼鏡<マリア(01):19>、<黄薔薇(02):51>、<いばら(03):20>、<バレン前(05):24>、<バレン前(05):82>、<バレン後(06):32>、<レイニー(10):50>、<ギフト(16):104>
 銀縁眼鏡<ショコラ(c0302):4>、<子羊(12):48>)
 視力は矯正して0.7

性格、嗜好
 写真と女の子の被写体が好き
 するどい洞察力
 面倒見がよい
 性格的に大人びており、祐巳達のよき相談相手
 さりげない気配りや的確な物の見方をしつつ、アドバイスはするが答えを教えるわけではない
 写真に写されるのは苦手(藤堂志摩子と笙子は本人から聞いている)

登場
「マリア様がみてる」から「子羊たちの休息」
「涼風さつさつ」
「レディ、GO!」
「バラエティギフト」ショコラとポートレート
「チャオ ソレッラ!」
「特別でないただの一日」ああ、勘違い
「イン ライブラリー」
「妹オーディション」
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」お姉さまのリード
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー(名前のみ)
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」明日になったら
「フレーム オブ マインド」



●立浪繭 たつなみまゆ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 幼稚舎からリリアンに入学。
 小磯朱祢とは幼稚舎で一緒に四葉のクローバーを探していた仲。
 高等部一年の時に田沼ちさとと同じクラス。
 テニス部に入部し、五月初旬にクラブの先輩である本山栄江と姉妹(スール)になった。
 しかし、黄薔薇革命の後に姉妹(スール)を解消している。
 また姉妹(スール)を解消した直後に、テニス部をやめている。
 勉強も顔もそこそこで、性格はちょっとキツイことを自覚している。

 福沢祐巳が小笠原祥子の妹(プティ・スール)になったのをきっかけに、栄江以外に自分を輝かせてくれる人がいるのでは無いかと考えるようになり、黄薔薇革命の時にロザリオを返した。
 それ以降、気になる二年生を見つけると、相手に妹(プティ・スール)がいようが積極的に声をかけ、理想のお姉さまを探すようになる。
 そのため関係が上手くいかなくなった姉妹(スール)も出てくるようになり、お姉さまを持つ一年生からは要注意人物とみなされるようになった。

 バレンタインの半日デートの後、ちさとが髪の毛を切ると聞き使わなくなる髪留め(花の飾りがついた銀色のバレッタ)をもらった。

登場
「フレーム オブ マインド」三つ葉のクローバー



●田中 たなか
 剣道で有名な四人姉妹。
 長女は支倉令の一つ上、次女は高校二年、三女は高校一年、四女は中学三年。
 長女から三女までは太仲女子高等学校に入学。三人とも剣道部。
 長女は剣道の有段者で三段。昨年の
剣道の交流試合で支倉令と対戦。
 本戦では令から一本取っているが、代表者による決定戦で判定負けとなった。
 次女は今年の交流試合で令と対戦している。(結果は負け)

 四女の菜々は、祖父の有馬家の養女となっている。
 菜々は祖父のたっての希望でリリアンに入学している。
 【有馬菜々】参照
 三世代同居しており、四女は養女と言っても名前だけで、生活は四姉妹で変わらない。

登場
「黄薔薇革命」戦う乙女達 (長女)
「妹オーディション」バトル本番 (次女、三女)
「未来の白地図」薔薇のダイアローグ(名前のみ)



●田沼ちさと たぬまちさと
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年菊組に所属。一年の時に立浪繭と同じクラス。
 昨年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)で、黄薔薇のカードをグループで見つけ、じゃんけんの末デート権を獲得した。

 デートの当日、ヒラヒラの服を着てきたり髪の毛にカールを当ててきたりと気合を入れてきているあたり、かなり支倉令に惚れ込んでいる模様。
 実際令とデートをしたが、令の島津由乃を思う気持ちをデートの最中に垣間見て、デート後に由乃の家に行き思いのたけを伝え泣く。
 令との半日デートの後、令の素敵な部分の何割かは由乃によるものであって、自分と由乃を置き換えても物足りなさを感じると考えるようになった。
 いつも令を振り回している由乃の事を普段からよくは思っていなかったが、半日デート以降は彼女に対して割と友好的。

 宝探し大会の前にバレッタを紛失し、令との半日デートの翌日に発見した。
 そのバレッタは、ちさとが髪の毛を切ると聞いた立浪繭が欲しいと言ったため、彼女にあげている。

 今年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)でも黄色いカードを発見。
 由乃とのデートを楽しんだ。

リリアンでのデータ
 一年の終わりから剣道部へ入部。二年になってから入部した由乃の指導員となる
 二年生の体育祭で、借り物競争に参加
(”校章入りのノート”を借りる為、由乃を訪れた)

身体的特徴
 肩にかかるストレートヘアを髪留め(花の飾りがついた銀色のバレッタ)でまとめていた
 セミロングの髪だったが、現在はかなり短めの段々カットにしている

服装
 赤と白とピンクで構成されたフリフリのワンピース<バレン後(06):49>
 コート、ジーパン、スニーカー<探しに(27):103>

家庭の状況
 通学は電車とK駅からバス

登場
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート(名前の表記無し)
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」ファースト デート トライアングル
「レイニーブルー」黄薔薇注意報
「真夏の一ページ」黄薔薇☆絵日記 (名前のみ)
「レディ、GO!」親の恥はかき捨て(名前のみ)
「妹オーディション」バトル本番
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」
「フレーム オブ マインド」三つ葉のクローバー



●千草 ちぐさ
 
山百合会主催の茶話会に参加した一年生。
 フリータイムでは藍子、のぞみとともに福沢祐巳を取り囲んでいた。
 祐巳の妹(プティ・スール)候補として、茶話会の翌週金曜日に薔薇の館に手伝いに来る予定だったが、現れなかった。

登場
「妹オーディション」



●築山三奈子 つきやまみなこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 新聞部の元部長。現在は引退。(「涼風さつさつ」の時点までは部長となっている)
 「話題は生もの時間が勝負」が信条。
 こうだと確信したらそれ以外は何も見えなくなる。
 約七十人分の電話番号を記憶している。
 年度はじめに配布される生徒の住所録を眺めるのが、密かな楽しみ。
 幾度かリリアンかわら版で行き過ぎた記事を書き、騒動を起こしている。

 新聞作りの為なら、なりふり構わずなんでもしてしまう。
 生徒指導室の扉に張り付いて聞き耳をたてたり、階段に身を潜ませ床に顔だけ出していたりと、挙動不審なことも平気で行う。
 取材の際に変装する事があるが、誰が見てもばれる様な変装にしかならない。
 水野蓉子達の卒業式の際に感極まって泣いてしまったり、松平瞳子によって福沢祐巳と小笠原祥子の間の雲行きが怪しくなった時にお節介を焼いてみたりする一面もある。

 高等部三年の夏休み、予備校の夏期講習へ参加していた。
 この時点では、リリアン女子大学の優先入試を受けるつもりは無い模様。
 中等部三年生の春休み(高等部入学式の直前)に足を怪我し、高等部入学当初はクラスメイトの伴真純にサポートしてもらいながら、松葉杖をついて登下校していた。
 松葉杖なしで歩けるようにまで回復した際、真純にお礼にハンカチを渡している。
 怪我が治ると、すぐに新聞部に入部した。

リリアンでのデータ
 新聞部元部長
 妹:山口真美
 一年生の時に、伴真純、林浅香と同じクラス
 中等部から高等部へ入学
 三年の体育祭で、クラブ対抗リレーに参加

身体的特徴
 ポニーテール

服装
 ボンボン付きの三角形の帽子、黒縁伊達眼鏡(変装)<バレン後(06):57>
 サマードレスにカーディガン、つばの広い帽子<真夏(13):129>

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 伴真純の家は近所で、直線距離で百メートルと離れていない

登場
「黄薔薇革命」
「いばらの森」いばらの森
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」ファースト デート トライアングル / 紅いカード
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら
「いとしき歳月(後編)」いつしか年も
「レイニーブルー」レイニーブルー
「真夏の一ページ」おじいさんと一緒
「レディ、GO!」友の情けとお姉さま(名前のみ)
「バラエティギフト」ショコラとポートレート(新聞部の部長)
「イン ライブラリー」
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス(名前のみ)
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー(名前のみ)
「クリスクロス」地図散歩(名前のみ)



●筒井環 つついたまき
 「私の巣」の主人公の一人。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 保健委員で、体調不良で倒れた朝倉百を家まで送っていった。
 パッとした美人、背中まである豊かで真っ黒な巻き毛。

 百の事を「モモッチ」と呼ぶ。
 百の作たおにぎりを食べてからはまり、色々な店のものを食べ比べていたが、百のおにぎりが一番お気に入り。
 家から歩いて五分ほどのところにコンビニと公園がある。

家庭の状況
 百の母親の再婚後は、百の大叔母にあたる間柄になる
 (大場修人が環の甥のため)
 【大場修人】を参照。

服装
 黒い日傘、Tシャツ、短パン、突っかけ<私の巣(c0708):(5)>

登場
コバルト2007年8月号「私の巣」



●藤堂志摩子 とうどうしまこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 今年度の白薔薇さま
 一年生の時点で、すでに”白薔薇つぼみ”。
 当時”紅薔薇つぼみ”の小笠原祥子から姉妹(スール)の申し出があったが、”白薔薇さま”である佐藤聖の妹(プティ・スール)となった。
 聖が志摩子の名前を口にしたのを聞いた水野蓉子が、志摩子を呼び出して山百合会の仕事を手伝ってくれるよう持ちかけた。
 それ以降薔薇の館に出入りするようになり、紆余曲折の後秋には聖の妹(プティ・スール)となる。

 やさしく、しっかりしていて、その上美人。
 普段から、丁寧な言葉遣いと物腰で上品に見えるが、それだけに一種近寄りがたい雰囲気もある。
 自分から前に出るタイプではないが、頼まれれば断るほど嫌という事もないので、いつの間にか代表的な立場に立たされることが多かった。
 ピアノが弾ける上に、日本舞踊の名取。
 着物を一人で着られる。
 育ちのせいか、時々堅苦しい・古臭い言い回しをする。
(「恐れ入ります」、「あげるのはやぶさかではないけれど」、「いろいろ雑事が重なってしまって」等)
 反面、気を許すと「は?」「うわあっ」といった、砕けた言葉が出ることもある。
 ロザリオは、姉妹(スール)の契りを結ぶ時に聖が志摩子の右手の手首に巻いた為、乃梨子の首にかけるまではそうしていた。
 最近はすっかり「お姉さま」が板についてきている。

 昨年度の生徒会役員選挙の際、二年生の蟹名静が立候補し、自身が立候補することに思い悩んでいた。
 最終的には立候補し当選を果たし、今年度の白薔薇さまとして任期を務めた。
 選挙の後、新聞部のバレンタインイベント(お宝探し大会)で静と交流を持ち、その後も文通を行っている。

 幼少の頃からシスターに憧れていた。
 小学校六年生の時に、十二歳になったら修道院に入るので勘当して欲しいと親に申し入れたが、説得されてカトリックの学校であるリリアン女学園に通うことになる。
 家庭環境がリリアンに不向きな為、思い悩んでいた時期がある。
 そのせいか、精神的に不安定な部分もあり、それを隠すために自分を作っている所があった。
 またこの頃は、自分の秘密がばれた場合には学園を去ると決めていたので、他人とあまり関わりを持とうとしなかった。
 よって、自然と学園内の事情にも疎く、山百合会の役員メンバーの事もあまり知らなかった。
 今は、将来のことについて無理に結論を出さないようになった。

リリアンでのデータ
 現白薔薇さま
 一年桃組、二年藤組
 姉:佐藤聖(一年の体育祭前後の頃、高等部校舎の裏手でロザリオを右手首に巻いてもらった)
 妹:二条乃梨子(二年の六月第二週金曜に、講堂の裏のの木の下でロザリオを渡した)
 成績は優秀(一年の時は常にクラスで一、二)
 環境整備委員会所属
 昨年度の新聞部主催の全校アンケートで、ミス・プリンセスに選ばれる
 中等部からリリアンに入学
 中等部の時に一度由乃と同じクラスになった
 中等部の時、図書委員をやっていた時期がある
 春と秋は、講堂裏で弁当を食べる事が多い
 二年の体育祭で、玉逃げのカゴ持ち、借り物競争(お題:水筒?)で参加
 また応援団にも参加している

身体的特徴
 超がつくほどの美人(祐巳談)
 西洋人形(アンティーク人形やフランス人形)を思わせる容姿
 色白、色素が薄い
 やわらかな茶色の巻き毛
 緩やかなウェーブを描いて落ちる茶色く長い髪
 常に背筋が伸びていて姿勢がいい
 体育の授業の際は、髪の毛を飾り気の無い太い黒の輪ゴムで一つに束ねる

服装
 地味な和服<チェリー(09):55>
 白に紺色の花模様の描かれたワンピース<真夏(13):146>
 グレーとピンクと緑色の小さなお花模様が散らばった小紋、草履、コート<くもり(23):59>

性格、嗜好
 やさしい、しっかりしている、生真面目、結構頑固
 どこかふわふわと取り留めもない感じ
 実は抜けている所もある
 アヴェ・マリアは大抵のものは好き
 和食好き(ギンナン、ユリネ、煮豆等)
 桜は観るのも食べるのも好き
 秋には、ビニール袋と割り箸持参で、校内のギンナンを拾うのが密かな楽しみ
 ひょんなことから最近お菓子作りに興味を持つようになった

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 家はH市にある小寓寺
 家に洋間は無い
 父親は寺の住職。楽しくてわかりやすい説教をすると、もっぱらの評判
 両親は洋菓子は好まないらしい
 十以上歳の離れた兄がいる 【藤堂賢文】参照
 兄は志摩子が物心ついた頃にはすでに全寮制の学校に通っていたため、一緒に暮らしたという記憶はほとんど無い
 家にはお手伝いさんがいる<チェリー(09):57>
 藤堂家では、幽快の弥勒菩薩像が受け継がれている
 乃梨子が小寓寺を訪れた際、地味な着物を着用し首の後ろで髪を軽く一つにまとめていた

登場
「マリア様がみてる」から「仮面のアクトレス」
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー
「クリスクロス」から「フレーム オブ マインド」
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●藤堂賢文 とうどうまさふみ
 藤堂志摩子の十以上歳の離れた兄。
 見た目は三十前後で、五分刈りのガッチリした体格。
 顔・性格・雰囲気は父親似のため、志摩子とは似ていない。
 志摩子が物心ついた頃には、すでに全寮制の学校に通っていた。
 現在は僧侶の修行のため別居中。
 ある寺に厄介になっており、そこの住職が経営している幼稚園も手伝っている。
 学生時代にケーキ屋でバイトをしていたことがある。
 ケーキだけでなく、まんじゅうも作れる。

服装
 白い割烹着と三角巾、サングラス<ミルフィ(21):80>

登場
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い
「くもりガラスの向こう側」(志摩子の兄として文章のみ)



●トミ
 柏木家のお手伝いさん(らしい)。
 初老の女性で、柏木邸では白っぽい着物をきていた。

登場
「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)



●友子 ともこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 小笠原祥子が二年生の時のクラスメイト。
 バレンタインの日に鵜沢美冬と一緒に日直だったが、昼休みにチョコレートを渡しに行っていたため教室には不在だった。

登場
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」紅いカード(名前のみ)



●鳥居江利子 とりいえりこ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 前年度の黄薔薇さま
 現在は、他大学の芸術学部に通っている。
 面白がって、文系理系問わず色々な大学の学部を受験し全て合格し、仕方なくあみだくじで決めた。

 普段からつまらなそうな、冷めた表情をしているが、それは努力しなくても何でも出来てしまうので、大抵の事に興味が無い為。
 そのせいもあって、変わったことや希少なものに食指が動く。
 また、障害や場の混乱を楽しむ傾向もある。
 いくつか選択肢がある場合意外性で選ぶ。
 興味の度合いが一定のレベル内であれば、かなり冷静な判断ができるが、一旦レベルを超えるととたんに周囲が見えなくなる。
 一度興味を示すと、スッポンのように食いついて離れない。
 タイの結び方は、全校一美しい形と定評があった。
 そのタイの結び方を水野蓉子に教えたときに、彼女には敵わないと自覚した。
 昨年度の十一月ごろ、左の親知らずを抜く為に入院している。
(高等部三年生の時より)数年前に中耳炎を経験している。

 動物園で知り合った、花寺学院高校の非常勤講師山辺氏と現在交際中。
 山辺に幼稚園の娘がいることを知っている上で、交際を申し込んでいる。
 「レディ、GO!」で支倉令の妹(プティ・スール)である島津由乃を挑発し、妹(プティ・スール)を紹介させる約束をさせた。
 それ以降、由乃の動向を楽しんでいる模様。

 幼稚舎の頃はまだヘアバンドをしておらず、パッチン留めでおでこを全開にしていた。
 このころは、クラスの中でリーダーシップをとっていた。
 中等部の時、一斉クラブは毎年別のクラブに入っていた。
 自分より優れている人間が居ると、やる気をなくす為に変わっていた。
 一年は囲碁、二年は書道、三年は卓球。
 特に二年の時は小笠原祥子が同じクラブで、彼女の書を見て一気にやる気を失った。

リリアンでのデータ
 前黄薔薇さま
 中等部一年李組、高等部三年菊組
 妹:支倉令(新入生歓迎会の直後に一年菊組みを訪ね、廊下の片隅で突然姉妹(スール)の申し出をし、その場でロザリオを渡した)
 成績は優秀
 幼稚舎からリリアンに入学
 中等部一年の際にクラス委員
(水野蓉子を推薦したところ、報復としてパートナーに江利子が指名された)
 山百合会幹部メンバーの中で、唯一裏門から登下校

身体的特徴
 サラサラのセミロングの髪を、ヘアバンドでまとめて額を出している
 大抵の場合、さめた表情をしている

服装
 襟にフワフワのウサギのリアルファーがついたピンクのセーター、おそろいのスカート<歳月前(07):46>
 ピンク色の丈の短いコートに茶系のチェックのスカート<フレーム(28):89>

性格、嗜好
 希少価値に弱く、自覚もある
 変り種に弱い
 反対されれば、それだけ燃える
 どれにしようか迷った時に、その場に一点しかないものに手が伸びる
 そのお陰で、洋服や靴の場合は手持ちの服とまったく会わない代物だったことが数知れず
 店に一点しかなかったので買ったのに、近所に住んでいる女の子がまったく同じ服を着ていたのを見かけ、三日間ぐらい落ち込んだりしている
(その服はクローゼットの奥に押し込んで、一度も袖を通さなかった)

家庭の状況
 家族構成は、父(町内会長、PTA副会長)、母、兄が三人
 長男:アメフト選手 身長170cm前後、がっしりした体格、二十代後半、都外の某遊園地でデート
 次男:歯科医 痩せ型、銀縁眼鏡、七三分、都内のデパートにある美術館のリトグラフの展覧会でデート
 三男:俳優 長身、明るい色の短めの髪、フランス料理のレストランでデート
 男が三人続いた後の娘なので、父兄がかなりベタ甘
 あまりの事に母親から、江利子に対する時間と金銭の制限が加わった
 江利子が幼稚舎の時の運動会に、垂れ幕を作り紋付き袴褶姿で旗を振り回す父親と正装の兄の姿を見て、誰かが自分を見に来ている会場では二度と家族を探す気にならなかった
 父親の従姉の娘が、リリアン女学園の事務室で働いている
 山辺氏と交際し始めてからは、父親が門限の七時にうるさくなった
 毎年正月は家族でハワイに行く(今年はスケジュール調整している)

登場
「マリア様がみてる」から「いとしき歳月(後編)」
「真夏の一ページ」黄薔薇☆絵日記 (名前のみ)
「レディ、GO!」友の情けとお姉さま
「バラエティギフト」ショコラとポートレート / 毒入りリンゴ
「妹オーディション」バトル本番
「未来の白地図」未来の白地図(名前のみ)
「くもりガラスの向こう側」お姉さまのリード(名前のみ)
「フレーム オブ マインド」黄色い糸 / 不枯れ木に芽吹き
「イラストコレクション」ハレの日(名前のみ)


【な行】


●内藤克美 ないとうかつみ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 トップクラスの国立大学のトップ学部に合格し通学している。
 内藤笙子の(実の)姉。笙子とは三歳離れている。

 堅物・勉強一筋で有名。
 眼鏡をかけた、がり勉タイプ。
 他人を批判するときは容赦が無い。
 鳥居江利子のことをライバル視していたが、また別の関心も持っていた。

リリアンでのデータ
 三年菊組。江利子と同じクラス。
 テストは常に学年のトップファイブ入っていた。

登場
「バラエティギフト」ショコラとポートレート
「妹オーディション」(名前のみ)



●内藤笙子 ないとうしょうこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年菊組に所属。
 現在、武嶋蔦子の妹(プティ・スール)候補?
 「ショコラとポートレート」の主人公。
 中等部三年の時に、高等部のバレンタインイベント(お宝探し大会)に潜り込み、蔦子と出会っている。
 今年度行われた山百合会主催の茶話会に出席し、福沢祐巳のお節介により蔦子と再会。
 その直後に写真部に入部している。

 昔モデルをしていたことがあり、その反動で写真を撮られる事が苦手になった。
 カメラを向けられると、緊張してこわばってしまい、ぎこちなくなる為に写真うつりが悪い事を気にしている。
 集合写真に撮られたくなくて中等部の入学式をサボったが、逆に右上隅に大きくはめ込まれた。
 姉の「勉強してます」という空気が苦手で、他人に勉強をしている所を見られたくなくなったのではないかと本人は考えている。
 中等部の時に、密かに姉のゴミ箱からリリアンかわら版を拾い上げて読んでいて、クラスメイトの敦子と美幸と共によくその話題で盛り上がっていた。

リリアンでのデータ
 写真部所属

身体的特徴
 セミロングの天然パーマ
(「ショコラとポートレート」のイラストでは髪の毛を頭の後ろでリボンを使って結んでいる)

性格、嗜好
 他人に勉強をしている所を見られたくない
 写真写り関して、深刻な悩みを抱えている

家庭の状況
 リリアン女学園高等部OGの克美という(実の)姉がいる
 克美とは三歳離れている。

登場
「バラエティギフト」ショコラとポートレート
「妹オーディション」
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い(名前のみ)
「未来の白地図」ひょんな事から(名前のみ)
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー(名前のみ)
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」明日になったら
「フレーム オブ マインド」不枯れ木に芽吹き



●二条菫子 にじょうすみれこ
 二条乃梨子の大叔母。(祖父の妹)
 
リリアン女学園のOG。

 年齢ははっきりしないが、六十歳代辺り。
 実家はたいそうな旧家。
 独身で子供はいない。
 乃梨子にリリアン女学園の受験を勧めた。
 現在乃梨子の通学の為、部屋を間貸ししている。
 乃梨子のことを”リコ”と呼んでいる。
 歳の割に、考え方が柔軟。
 外出するときは、化粧や着る物にしっかり気をつかう。

登場
「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜
「真夏の一ページ」おじいさんと一緒
「バラエティギフト」羊が一匹さく越えて
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●二条乃梨子 にじょうのりこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 今年度の白薔薇つぼみ
 講堂の裏のの木の下で藤堂志摩子と出会い、仏像愛好家仲間の志村タクヤの紹介でH市の小寓寺の弥勒像を見に行った際に彼女と再会する。
 マリア祭の約半月後から薔薇の館に手伝いに行くことになり、その後志摩子の妹(プティ・スール)となる。

 リリアン特有の、上級生を「〜さま」と呼ぶ事に慣れる前に志摩子と親しくなった為、しばらくは彼女のことを「志摩子さん」と呼んでいた。
 九月頃(「チャオ ソレッラ!」)には、学校では「お姉さま」、外では「志摩子さん」と呼ぶように落ち着いた。
 三人称で呼ぶときも、「志摩子さま」と「志摩子さん」を上手に使い分けている。
 最近は、福沢祐巳と瞳子の関係に日々気を揉んでいる。

 仏像鑑賞が趣味。小さい頃は仏師になりたいと考えていたほど。
 その趣味がたたって、第一志望の公立高校の受験に失敗し、大叔母の二条菫子の勧めで受けていたリリアン女学園に通うこととなる。
(公立高校受験の前日、二十年に一度拝観出来る玉虫観音像を京都まで見に行き、帰りの新幹線が大雪の為に不通になったため志望校を受験出来なかった)
 自室の畳の上には、仏像の写真集が積まれている。
 自室にはパソコンがあり、メールやホームページ閲覧に使用している。
 ”逆・隠れキリシタン”は乃梨子が自分自身につけた自虐的なあだ名。

 小中学校は地元(千葉)の公立。
 中学時代に生徒会に関わったことがあった。
 乃梨子のいた中学校からリリアン女学園高等部に入学したのは、乃梨子が初めて。
 入学当初は、二股の分かれ道に立っているマリア像に、手を合わせていない。
 夏休みの頃には志摩子の影響もあってか、手を合わせないと気持ち悪くなるようになっている。
 ただし、手を合われている時間は周りの人たちに比べ短い。

リリアンでのデータ
 白薔薇つぼみ
 一年椿組
 姉:藤堂志摩子(一年の六月第二週金曜に、講堂の裏のの木の下でロザリオを受け取った)
 高等部からリリアンに入学
 高等部の入学式の時に、新入生を代表して挨拶をしている(よって、成績は良いと思われる)
 靴の中敷には”ニジョウノリコ”と書いてある。

身体的特徴
 日本人形(市松人形)のような容姿
 おかっぱ頭
 黒々とした健康そうな直毛を、肩の辺りで真っ直ぐ切りそろえ、前髪も眉毛にかかるぐらいの位置で真一文字にばっさり切っている

服装
 赤いチェックのワンピース、生成りのカーディガン<チェリー(09):44>
 白と水色のボーダーのサマーセーターと白いスカート<真夏(13):151、154>
 淡いピンクのブラウス<真夏(13):151>
 ベージュの短いダウンジャケット、ジャンパースカート、チャコールグレーのタイツ<くもり(23):53>

性格、嗜好
 どちらかというと愛想がなく、普段の口調も冷めている感じ(入学当初)
(白薔薇のつぼみになってからは、徐々に社交的になっている模様)
 そつがない
 物怖じしない(上級生にも言いたいことは言う)
 冷静沈着(自分の下足ロッカーから靴が無くなっていても慌てたりはせず、しばらく考えた後上履きのまま帰ろうとした)
 焦ると早口になる。
 手紙を読みながらつい答え返してしまう癖がある。
 休み時間に文庫本を読んでいることが多い(入学当初?)

家庭の状況
 リリアン女学園に通う為、大叔母の菫子の家(マンション)に間借りしている
 リビングの東に位置する六畳の和室が乃梨子の部屋
 通学は電車とM駅からバス
 下宿先(菫子の家)はM駅から電車で数駅
 菫子には”リコ”と呼ばれている
 実家は千葉
 父親は公務員、母親は教師、妹は中学生

登場
「チェリーブロッサム」から「バラエティギフト」
「チャオ ソレッラ!」それぞれの餞
「特別でないただの一日」から「薔薇のミルフィーユ」
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス
「大きな扉、小さな鍵」から「あなたを探しに」
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●日光 にっこう
 
【薬師寺昌光】参照



●野島 のじま
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 三年李組に所属。支倉令と同学年。
 剣道部部長。
 剣道の有段者。(段位不明)
 首の後ろでセミロングの髪を一つにまとめている。
 ”黄薔薇注意報”の時期に、歯の治療を受けている。

登場
「レイニーブルー」黄薔薇注意報



●のぞみ
 
山百合会主催の茶話会に参加した一年生。
 フリータイムでは藍子、千草とともに福沢祐巳を取り囲んでいた。
 祐巳の妹(プティ・スール)候補として、茶話会の翌週水曜日に薔薇の館に手伝いの為に来るが、クラスメイトを四人連れてきてお茶を飲んでおしゃべりをして去っていった。

登場
「妹オーディション」


【は行】


●支倉令 はせくられい
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 今年度の黄薔薇さま
 妹(プティ・スール)の島津由乃とは、同じ敷地に建つ隣の家に生まれ育った従姉妹同士。
 由乃が高校の入学式を体調不良で欠席したため、令は帰宅した際に寝ている彼女へロザリオを握らせ姉妹(スール)となった。
 「黄薔薇革命」で由乃にロザリオをつき返されるが、その後もう一度姉妹(スール)となる。
 事あるごとに、大学はリリアンに行くと公言していた。
 リリアン女子大学に進学予定で願書も出していたが、由乃に依存する性格を断ち切るため、体育の勉強をすると言う目的を掲げて別の大学を受験することにした。

 短い髪の毛・長身・顔立ちから、美少年のような外見。
 時々勘違いした下級生に「お兄さま」と呼ばれる事があった。
 剣道の有段者。(二段)
 愛読書は少女小説全般。
 部屋の本棚には、コスモス文庫がぎっしり詰まっている。
 他に、雑誌や新聞の切り抜きをまとめているスクラップ帳のノートがある。
 剣道B、お菓子E、手芸Aなどがあり、剣道Bには『太仲の田中三姉妹』の記事のコピーがある。
 由乃に勉強を教えるためか、本棚の奥に昔使っていた教科書を几帳面にとっている。
 趣味は編み物などの手芸とお菓子作り。
 クッキーやケーキなどプロ顔負けの物を作ってしまう腕の持ち主。
 好きな言葉は『真心』。
 小さい頃は、由乃のために看護婦になろうと思っていた。その後は医者になって由乃の病気を治そうと考えていた。
 令と由乃の仲は、自分の物とか相手の物とかをあまり意識しなくなっている程。机の抽斗もクローゼットも勝手に開けて大丈夫で、日記も見られて当然の物となっている。
 三年の夏休みに、そろそろ車の免許を取りたいと思っていたが、時間が捻出できそうに無いため諦めた。
 長年ママチャリを使っていたが、三年の年末に由乃の自転車乗りの練習の際に壊れてしまい、由乃の父親に新しい自転車を買ってもらっている。

 三年の二学期の試験休みに、令の父親の道場に出入りしている谷中のお爺さんに頼まれ、心臓の手術をするその息子とお見合いをした。
(息子は十歳の小学生で、お見合いと言うことも後で聞かされた)

リリアンでのデータ
 現黄薔薇さま
 一年菊組、二年菊組出席番号三十番
 姉:鳥居江利子(新入生歓迎会の直後に訪ねてきた江利子についていき、廊下の片隅で突然姉妹(スール)の申し出を受け、その場でロザリオを受け取った)
 妹:島津由乃(由乃が入学式の日に体調不良で欠席した為、部屋までロザリオを渡しに行った)
 剣道部所属
 幼稚舎からリリアンに入学
 昨年度の新聞部主催の全校アンケートで、ベスト・スール賞、ミスター・リリアンに選ばれる
 二年生の際に、卒業生のコサージュを付ける役に三年菊組から指名があった
 三年の体育祭で、色別対抗リレー(第一走者)
 また応援団にも参加している

身体的特徴
 ベリーショートヘア
 長身で美少年のように見える
 リリアンの制服を着ていてなお、男装の麗人に見える

服装
 長袖のTシャツにジーンズ<レイニー(10):79>
 ちょっと臙脂がかった茶色のスーツ(タイトのロングスカートで後ろにスリットが入っている)<ミルフィ(21):34>
 ジーパン、ジャケット、スニーカー<白地図(22):180、182>
 白いシャツの上にブルーの丸首セーターと色の抜けたジーパン<くもり(23):70>

性格、嗜好
 面倒見がよく、誰にでも優しい
 平素は凛々しいが、実は繊細で精神的にもろいところもある
 由乃に対して過保護で過敏。彼女が原因でふぬけになる事がある
 由乃のこととなると、性格が変わったように見境がなくなることを自覚している
 普段はちゃんと気配りできるのに、いざ何かあると使い物にならない
 一つのことにかまけると他がお留守になる
 慎重なようで、抜けている
 由乃のことは、両親よりも愛している
 ミルフィーユやパイが大好きだが、無心で食べているうちに屑が服や髪の毛についてしまうのに気がつかない

家庭の状況
 一人っ子
 島津由乃とは従姉妹
 通学は徒歩、通学時間は約十分
 支倉家と島津家の母親がともに元リリアンの同級生で、あまりの仲のよさに令の母が由乃の母の兄と結婚
 島津家と同じ敷地の隣同士
 垣根を巡らした結構広い敷地に、『島津』と『支倉』の表札が仲良く並んでいる
 門は二つあって、そこからそれぞれ玄関まで石畳を伸ばしているが、庭は中でしっかりつながっている
 二軒並んだ裏側に、令の父親の剣道の道場があり、支倉家とつながっている
(道場の入り口は、支倉家の玄関から見て裏に当たる位置にある)
 自転車を停めて置くための自転車小屋がある
 自室には、ちゃぶ台風テーブル
 風呂は檜造り。シャワーは無いので内緒で由乃の家にシャワーを使いに行くことがある
 何かイベントが有ると、集まって外食するのが支倉・島津家の決まり事となっている
(正月、節分、ひな祭り、お彼岸、お盆、クリスマス等)
 その日に都合がつかない場合、数日前後してでも行う

登場
「マリア様がみてる」から「バラエティギフト」
「チャオ ソレッラ!」それぞれの餞
「特別でないただの一日」から「仮面のアクトレス」
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー
「クリスクロス」から「フレーム オブ マインド」
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」
「イラストコレクション」ハレの日



●英恵 はなえ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生
 二年松組に所属。
 今年度の選挙管理委員長。
 初等部の時、福沢祐巳と一度同じクラスになったことがある。

・登場
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー(名前のみ)



●林浅香 はやしあさか
 「チョコレートコート」の主人公の一人。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 近所の公立図書館を、小さな頃からよく利用していた。
 白川寧子とは、その図書館で出会った。
 寧子の妹(プティ・スール)になったその日に、寧子と同じボランティア部へ入部した。
 寧子と伴真純の関係を知りながら、寧子の妹(プティ・スール)として振舞っていた。
 だが、寧子の卒業式の時に怒りを爆発させ、ロザリオを投げつけて破局した。
 真純とどこかしら雰囲気が似ている。

リリアンでのデータ
 姉:白川寧子(一年の五月の下旬に、マリア像の前でロザリオを受け取った)
 一年生の時に、伴真純、築山三奈子と同じクラス
(伴真純とは出席番号が続いている)
 ボランティア部に所属

服装
 白いブラウスに水色の花模様のフレアスカート、クリーム色のカーディガン<ライブラリ(19):89>

家庭の状況
 通学は徒歩
 中学は地元の公立校
 リリアン女学園の側にある公立図書館から、約五十メートル離れたマンションに両親と住んでいる
 近所ということもあり、図書館を小さい頃から家の書庫のような感覚で利用していた

登場
「イン ライブラリー」チョコレートコート



●伴真純 はんますみ
 「チョコレートコート」の主人公の一人。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 中学生の時に電車通学をしており、登校時に車内で見かける白川寧子に憧れていた。

 中高一貫教育の他の私立の中学に通っていたが、中学三年生の秋に付属高校からリリアン受験へと進路を変更して入学する。
 高等部入学当初は、足を怪我して松葉杖をついていたクラスメイトの築山三奈子をサポートし、一緒に登下校していた。
 三奈子が松葉杖なしで歩けるようにまで回復した際、お礼にハンカチを貰っている。
 その後、電車の中で再び白川寧子と出会うが、その時には寧子はすでに林浅香を妹(プティ・スール)にしていた。

 一年生の夏休みに、寂しさからM駅に出た時に寧子に会い、その際駅ビルで涙型のペンダントをプレゼントしてもらった。
 それ以降、姉妹(スール)で行動することの多い学校のイベントが嫌いになった。

リリアンでのデータ
 一年生の時に、林浅香、築山三奈子と同じクラス
(林浅香とは出席番号が続いている)
 高等部からリリアンに入学

身体的特徴
 肩より少し長めのサラサラの髪だったが、一年生の(おそらく一学期)時に髪の毛をばっさり切っている
 浅香とどこかしら雰囲気が似ている

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 築山三奈子の家は近所で、直線距離で百メートルと離れていない

登場
「イン ライブラリー」チョコレートコート



●ヒロ
 鈴本いちごの中学時代の友人。

登場
「フレーム オブ マインド」四月のデジャブ(名前のみ)



●寛美 ひろみ
 「不器用姫」の主人公の一人。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年藤組。一年の時は桃組。
 三池さゆりとは小学生の頃まで付き合いがあり、いじめられていたさゆりをよくかばっていた。
 その頃からさゆりの事を”ミケ”と呼び、さゆりには”カンちゃん”と呼ばれていた。
 さゆりが中学からリリアンに入学したため暫く疎遠になっていたが、寛美も高等部からリリアンに入学して彼女と再会した。

 他人に自分の弱いところを見せるのが苦手。
 さゆりの事を大切にしていたが、お互いの気持ちの行き違いにより身を引くこととなった。

登場
「フレーム オブ マインド」不器用姫



●フェ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 「温室の妖精」の登場時は三年生生。
 昨年度までは、古い温室の植物の世話をしている”妖精”の一人だった。
 シーより少し髪が長く、背が少し低い。
 シーに植物の世話の仕方などを教えていた。

登場
「フレーム オブ マインド」温室の妖精



●富士子 ふじこ
 「桜組伝説」桜の埋葬 の主人公の一人。
 八重と同じクラス。
 昼休みの食事の後に、八重と二人で
講堂の側を散歩するのが日課。
 八重が駆け落ちする際つげの櫛を形見に受け取るが、手元においておくことが出来ず、その日の夜中に校内のあるの木の根元に埋めに行った。
 家は学校の近くにあり、クラスメイトの八重が何度か遊びに来ていた。
 自室は一階。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の埋葬



●福沢みき ふくざわみき
 福沢姉弟の母親。
 リリアンのOGで、佐藤聖のファン。
 山梨に親戚が居る。母(一人暮らし)と妹の妙子(三人家族)
 旧姓は祝部(ほうりべ)。
【祝部みき】参照。
 リリアン在籍時に、憧れた上級生が借りていた図書館の本を返却できない状態にしてしまい、自ら弁償している。
 その本は祐巳が押入れの奥で見かけている。

 カレーはいつも多めに作るので、お客が一人や二人飛び入り参加しても平気。
 事前に祐麒の友達が遊びに来るなんてことがわかっていると、冬場はカレーとかシチューになる確率が非常に高くなる。
 カレーの時のご飯は、玄米と麦と白米をブレンドして炊く。ブレンドの割合は毎回変えているが未だ「これぞ」という比率が決まらない。

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日々
「レイニーブルー」レイニーブルー
「パラソルをさして」茶色い雨傘の彼女
「子羊たちの休日」
「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)
「レディ、GO!」
「イン ライブラリー」図書館の本(福沢みきとしては名前のみ)
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」



●福沢祐一郎 ふくざわゆういちろう
 福沢姉弟の父親。
 設計事務所を開いている。
 自宅兼事務所は三階建てで本人の設計。
 両親は、早くに死去している。
 タヌキ顔。
 大掃除のときは、タオルを頭に巻きつけて作業をする。
 柿ピーのピーナツだけを食べる。(柿の種は祐麒が食べる)

登場
「ロサ・カニーナ」長き夜の
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日々
「子羊たちの休日」
「レディ、GO!」
「イン ライブラリー」図書館の本(名前のみ)
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」



●福沢祐麒 ふくざわゆうき
 福沢祐巳の弟。年子で同学年。
 
花寺学院高校の生徒。現在二年生。
 今年度の生徒会会長。
 誕生日は四月一日。(祐巳の誕生日の翌年)
 早産のため未熟児で生まれている。

 姉弟の仲はよく、姉思いのしっかり者。
 友人の小林正念に、シスコンと冷やかされる事がある。
 先輩の柏木優に気に入られている。
 今年度のリリアンの学園祭の時に、山百合会主催の劇で姉と共に『とりかえばや物語』の主役を演じた。

花寺でのデータ
 花寺ではユキチと呼ばれている
 二年生の時に生徒会長として生徒会所属
(部活に入っていなかった為、前任の柏木優から生徒会長に指名された)

身体的特徴
 子だぬきのような愛嬌のある顔
 顔のつくりはは父親似のタヌキ顔で、祐巳とそっくりの顔立ち

服装
 タンガリーのシャツ<子羊(12):125>
 タンガリーシャツにジーパン<真夏(13):100、102>
 白のランニングシャツに短パン<真夏(13):14>

性格、嗜好
 やさしく、思いやりがあり、気配りも出来るしっかり者
 苦労性
 生まれながらの天然ボケ

家庭の状況
 【福沢祐巳】参照
 柿ピーのピーナツを父親が、柿の種を祐麒が食べる
 寿司では、甘い卵を祐巳に渡して、代わりに生姜をもらう

登場
「黄薔薇革命」いったい、どうなってるの?
「いばらの森」いばらの森”
「ロサ・カニーナ」長き夜の
「ヴァレンティーヌスの贈り物(後編)」
ファースト デート トライアングル
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日日
「レイニーブルー」レイニーブルー
「子羊たちの休息」
「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)
「涼風さつさつ」
「レディ、GO!」準備万端?
「チャオ ソレッラ!」(名前のみ)
「特別でないただの一日」
「薔薇のミルフィーユ」紅薔薇のため息
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」
「大きな扉、小さな鍵」キーホルダー(名前のみ)



●福沢祐巳 ふくざわゆみ
 「マリア様がみてる」シリーズの主人公。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 今年度の紅薔薇つぼみ
 新入生歓迎会で小笠原祥子を見た時から、彼女に憧れるようになった。
 学園祭の前に、マリア像の前で祥子に曲がったタイを直される
 その後、学園祭での山百合会の劇を手伝うこととなり、後夜祭の時にマリア像の前で祥子からロザリオを受け取った。

 今年度の二学期の終業式の日、松平瞳子にロザリオを渡そうとするが拒絶されてしまう。
 暫くは思い悩んでいたが、まずは関係が元に戻るようにと考えを変える。
 その後紆余曲折があり、バレンタインイベント(お宝探し大会)の時に瞳子から妹にしてくださいませんか、と申し出があった。

 平凡な顔に、勉強も身長も体重も容姿も、すべてにおいて平均点。
(ウエストはやや大きめ、バストはやや小さめ)
 考えていることがすぐに顔に出るため、表情がころころとよく変わる。
 その為他人に考えをすぐに読まれてしまう。佐藤聖いわく百面相
 四月生まれ。冬は苦手。
 聖が大学受験をする心変わりのきっかけになったり、水野蓉子に嫉妬させたりと、本人が自覚しない部分で周りに対する影響力が大きい。

 小学部に通っていた六年間は、週一回ピアノ教室に通っていたが、あまり身にならなくて中学入学と同時にやめている。
 高等部二年生の梅雨時の雨の日に鞄を地面に放り出し、教科書を濡らしてしまっている。(数学、現国、英語のグラマー)
 今年度の学園祭の時に、山百合会主催の劇で弟と共に『とりかえばや物語』の主役を演じた。

リリアンでのデータ
 現紅薔薇つぼみ
 一年桃組出席番号三十五番、二年松組
 姉:小笠原祥子(一年の学園祭の後夜祭の時、マリア像の前でロザリオを受け取った)
 幼稚舎からリリアンに入学
 成績は平均点
 昨年度の新聞部主催の全校アンケートで、ミス・シンデレラに選ばれる
 今年度の薔薇ファミリーの中でも、庶民的で親しみやすいキャラクターのため、一年生に人気がある
 また、花寺学院高校の学園祭以降、花寺の生徒にも人気がある
 二年の体育祭で、借り物競争、色別対抗リレー(アンカー)に参加

身体的特徴
 癖っ毛を頭の両側でリボンでまとめている。
(黒<いばら(03):204>、レースで縁取られた明るいブルー<レイニー(10):164>)
 雨の前は、湿気で髪の毛が言うことをきかない
 顔のつくりは父親似のタヌキ顔で、祐麒とそっくりの顔立ち
 ウェストは祥子の方が細い
 靴のサイズは23cm(祥子と同じ)
 視力は裸眼で1.2

服装
 ジャンパースカートにモヘアのカーディガン<黄薔薇(02):143>
 グレーのキュロットスカートの上に生成りのセーターにブルーの薄手のコート(セーターとコートは祐麒の物)<いばら(03):138>
 紺のダッフルコート<ロサカニ(04):163>
 セーターとジーパンにダッフルコート<バレン後(06):49>
 レースも模様もついていない、後ろについているリボン一つがポイントの、シンプルなデザインのフレンチスリーブの白いワンピース<子羊(12):61>
 薄緑色のカーディガン<子羊(12):62>
 ジャケット、ストレートのブルージーンズ、セーター、ブラウス<ミルフィ(21):135、136、183>
 セーターにジーパン、その上にダッフルコート<くもり(23):51>
 薄紅色の地に、白い梅だか桃だかわからないけれど丸い花が咲いている振袖<くもり(23):102>
 ベージュのウールのパンツ、黒のハイネックのセーター、ダッフルコート、ショートブーツ<探しに(27):122>

性格、嗜好
 天然ボケ
 落ち着きが無い
 祥子さまに叱られるのが嬉しい
 考え事をしていると、いろいろなことが疎かになる
 他に熱中していると注意力が散漫になるという自分の性格を、十分自覚している
 よく言えば「慎重な」、悪く喩えるなら「煮え切らない」性格(島津由乃談)
 自己紹介が下手
 甘党
 甘い玉子焼きが好き
 最近は目玉焼きに麺つゆかけて食べている
 一番好きな色はサーモンピンク。(紅と白と黄色を混ぜた色だから)
 亡くなった祖父に買ってもらった、淡いブルーの花柄の傘を愛用している

家庭の状況
 通学はM駅南口までバス、M駅北口から学園までさらにバス
 父親が設計事務所を開いている
 自宅兼事務所は父親の設計で三階建て
 自室は二階
 自室には、パイプベッド、クローゼット(扉の裏に鏡)、机、ガラスの天板の小さなローテーブルがある
 高等部に入ってから最初に部屋に招き入れた相手は松平瞳子
 和室は一室のみで掘り炬燵がある
 正月の零時には、父親が居間の壁のお札を貼り替える
 車はガレージに入れてある
 自宅の電話は子機のあるタイプ
 自宅から最寄のバス停まで徒歩七分
 早朝であれば、車で十五分もあれば余裕でM駅につく
 家族構成:父、母、弟(年子で同学年)
 母親はリリアンのOGで、佐藤聖のファン
 友達みたいな親子関係がモットーなので、両親には”祐巳ちゃん”と呼ばれている
 山梨に母親方の親戚が居る。祖母(一人暮らし)と叔母の妙子(三人家族)
 父親の両親は、早くに死去

登場
「マリア様がみてる」から「フレーム オブ マインド」



●祝部みき ほうりべみき
 「図書館の本」の主人公。
 一年桃組の生徒。安美と同じクラス。
 後に福沢祐一郎と結婚。祐巳と祐麒の母親となる。 
【福沢みき】参照
 リリアン在籍時に、憧れた上級生が借りていた図書館の本を返却できない状態にしてしまい、自ら弁償している。
 大昔の先祖は神主。名前のみきは御神酒からとったらしい。

登場
「イン ライブラリー」図書館の本



●保科栄子 ほしなえいこ
 
リリアン女学園の女性養護教諭。
 リリアンのOGで、学園内の事情に通じていて話がしやすい。
 親しみを込めて、陰で「栄子ちゃん」とか「栄子センセ」と呼ぶ生徒もいる。
 ウェーブのかかったセミロングの髪をバレッタできっちり一つにまとめ、いつも清潔な白衣に袖を通したそこそこの美人。
 歳は三十を過ぎているらしいが、とてもそうは見えない。
 福沢祐巳が朝食抜き+人当たり+過労と寝不足で倒れた時に、お世話になっている。(と思われる)
 また、島津由乃が剣道部に入部するに当たって、お伺いを立てにいった。

登場
「いとしき歳月(前編)」いと忙しき日日(名前の表記が無い為想定)
「レイニーブルー」黄薔薇注意報
「レディ、GO!」ジョーカー、アンカー(名前のみ)
「特別でないただの一日」ドラマティックス
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)
「クリスクロス」クリスクロス(名前のみ)
コバルト2007年8月号「私の巣」



●細川可南子 ほそかわかなこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組に所属。
 身長はかなり高いが、クラスでは見た目ほど目立った存在ではない。
 特定のグループに入って一緒に行動することが好きではないようで、休み時間なども一人でいることが多い。
 人当たりはあまり良くなく、声をかけづらい雰囲気を自ら作っている節がある。
 部活は、入学してすぐ仮入部のような形でいくつか文化部に顔を出していたようだが、結局どこにも入部しなかった。
 学園祭の直後に、バスケ部に入部。
 学園祭以降は性格が丸くなり、瞳子との関係もよくなっている模様。
 最近は瞳子の世話を焼いたりすることもある。

 福沢祐巳を慕っており、二学期に入ってからちょくちょく薔薇の館の掃除を手伝いに来ていた。
 こっそり祐巳の後をつけたり、ストーカーのように付きまとっていた。
 祐巳の妹(プティ・スール)の座を狙っている訳ではなく、祐巳に理想の状態のままでいて欲しいと考えていた。
 体育祭の時に祐巳と賭けをして負けてしまい、山百合会学園祭で行う劇を手伝った。

 学園祭の時に、父親と中学時代に憧れていた夕子先輩が現れ、ちょっとした騒動になる。
 その際に父親と夕子に対する誤解が解け、以降性格も険がとれて丸くなった印象がある。
 祐巳を慕っていたのは、夕子の面影を重ねていた為だったが、祐巳の例え話を聞いてからは祐巳自身と向き合うようになり、親しみを感じるようになっていった。
 →用語:マリア様の星
 今のところ誰の妹(プティ・スール)にもなる気は無いが、来年は妹(プティ・スール)を持ってみようと思っている。
 祐巳に誘われ、二学期の終業式の日に行われた山百合会クリスマスパーティーに出席。

リリアンでのデータ
 一年椿組
 高等部からリリアンに入学
 一年の体育祭で、色別対抗リレー(アンカー)に参加
 今年度の学園祭の時に、山百合会主催の劇で『とりかえばや物語』の大納言役を演じた
 学園祭以降、バスケ部に所属

身体的特徴
 身長179cm
(バスケを再開してから、さらに少し背が伸びたような気がしているが、怖くてまだ計っていない)
 ワンレングスのロング

性格、嗜好
 男性を極端に嫌悪していた
 グループで行動することが好きではないようで、休み時間も一人でいることが多い
 瞳子とは、天敵と言われてしまうほどそりが合わなかったが、最近はそうでもない様子

家庭の状況
 通学はM駅からバス(M駅までは不明)
 母親と二人暮らし(「妹オーディション」以前)
 父親は可南子の母親と離婚
 以下父親の情報
  現在は夕子と再婚しており、娘(次子)がいる
  去年故郷に帰り家業の農業を継いでいる
  昔バスケの全日本の選手だったが、体を壊して現役から引退
  その後、可南子の通う中学のバスケ部で、臨時コーチを務めた

登場
「涼風さつさつ」から「特別でないただの一日」
「イン ライブラリー」(名前のみ)
「妹オーディション」
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」お姉さまのリード(名前のみ)
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス
「大きな扉、小さな鍵」ハートの鍵穴



●細川次子 ほそかわちかこ
 細川可南子の父親と夕子の娘。
 乳児の為、リリアンの
学園祭には父親が抱いて連れて来ていた。

登場
「特別でないただの一日」ドラマティックス



●細川夕子 ほそかわゆうこ
 細川可南子の中学時代の二年先輩。
 リリアンの
学園祭に、チケットが無いため壁をよじ登って入ろうとしていたところを、水野蓉子に呼び止められた。
 事情を聞いた蓉子は、佐藤聖の持っていたチケットを夕子に渡して一緒に入場する事となった。
 福沢祐巳と雰囲気が似ている。(蓉子談)

 中学時代、バスケをやっていた。
 高校に入ってすぐに交通事故で足にケガを負い、完治したものの医者からバスケを止められてしまう。
 その事で悩み、中学時代のコーチであった可南子の父親に相談。時々会うようになり、徐々に惹かれていき結婚する事となった。

服装
 ジャンパースカート<特別(18):121>

家庭の状況
 現在は細川可南子の父親と結婚し、娘(次子)がいる
 父親は離婚している

登場
「特別でないただの一日」
「妹オーディション」(名前のみ)


【ま行】


●雅美 まさみ
 
リリアン女学園高等部の生徒。
 一年椿組に所属。
 中等部からさゆりとずっと同じクラス。
 さゆりから相談を受けるような仲で、さゆりが寛美と決別する際も一緒についてきた。

登場
「フレーム オブ マインド」不器用姫



●松井 まつい
 小笠原家の運転手。
 小笠原祥子と福沢祐巳が
小笠原家の別荘に行く際、車を運転していた。

登場
「子羊たちの休息」
(「子羊たちの休息」以前に登場している運転手も、松井と思われる)



●松平瞳子 まつだいらとうこ
 小笠原祥子の遠縁の従妹。
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組に所属。

 入学当初は無邪気で世話焼きな性格で、乃梨子に部活に入ることを頻繁に勧めていた。
 性格のメリハリが強く、攻撃的になると手がつけられないほど。
 入学当初から薔薇さまに憧れており、ゆくゆくは自分も薔薇さまにと考えていた。
 祥子には、かなりなついている。
 福沢祐巳に対しては愛想はあまり良くなく、反抗的なことが多かった。
 クラスメイトの細川可南子とは、天敵と言われてしまうほどそりが合わなかったが、最近はそうでもない様子。
 バイオリンの演奏ができる。

 今年度の二学期末の試験休みに、家族と意見の衝突があり家出をしている。
 その際祐巳の家に厄介になり、夕飯を頂いて帰っている。
 これ以降、周りの人たちに対する接し方がギクシャクしている。
 祐巳に誘われ、二学期の終業式の日に行われた山百合会クリスマスパーティーに出席。
 その際に祐巳からロザリオを差し出されるが、断っている。
 その後紆余曲折があったが、バレンタインイベント(お宝探し大会)で祐巳に妹にしてくださいませんかと申し出た。

リリアンでのデータ
 演劇部所属(中等部・高等部とも)
 一年椿組
 今年度の学園祭の時に、演劇部の劇で『若草物語』のエイミー役を、山百合会主催の劇で『とりかえばや物語』の右大臣役を演じた。
 今年度の生徒会役員選挙に立候補。結果は落選だが、最初からそれを望んでいた模様。

身体的特徴
 頭の両側に縦ロールの髪型

服装
 襟と袖が詰まってスカートはフレアーという、レトロなデザインの赤いワンピースのドレス<子羊(12):187>
 首の詰まったクラシカルな臙脂のワンピースの上に、オフホワイトのモヘアのカーディガン<白地図(22):35>
 短めの赤いコート、デニムのロングスカート。踵の低いブーツのような靴<探しに(27):120>

性格、嗜好
 無邪気で世話焼き(入学当初)
 最近は他の人を寄せつけない感がある
 勝ち気
 気分屋でむらがある
 感情をストレートに出すことがある
 祐巳の事に関しては辛辣
 場の雰囲気と自分の立場をわきまえて話をする(キャラを作る)
 根は真面目
 同情されるのが一番嫌い
 大胆で怖いもの知らず

家庭の状況
 通学は電車とM駅からバス
 小笠原祥子とは遠い親戚(祥子の父親の姉の旦那の妹の娘)
 柏木優は従兄(瞳子の母親の実家が柏木家)
 父方の祖父が東京近県の山の麓で、昔の療養所のような雰囲気の残っている小さな病院を経営
 (現在の)母親は、少しふくよかで、おっとりしていて、お嫁に行ったのにまだ深窓のお嬢さまといった雰囲気を醸し出している、可愛らしい女性

 生後一ヶ月辺りの時に、交通事故で両親を失う。
 身寄りは父方の年老いた祖母一人のため施設に入る予定だったが、子宝に恵まれなかった松平の夫妻に引き取られる。
 生みの母と育ての母は高校時代にクラスメイトだった。
 生みの母は小さな劇団に入って演劇をやっていた。
(瞳子はそれを知った時、演劇をやめようかと思ったが、突然やめると両親が気を回すと考え思いとどまった)

登場
「チェリーブロッサム」から「真夏の一ページ」略してOK大作戦(仮)
「涼風さつさつ」から「バラエティギフト」
「チャオ ソレッラ!」お土産レポート
「特別でないただの一日」から「妹オーディション」
「未来の白地図」未来の白地図
「くもりガラスの向こう側」(名前のみ)
「仮面のアクトレス」
「大きな扉、小さな鍵」
「クリスクロス」クリスクロス
「あなたを探しに」



●松山先生 まつやませんせい
 
リリアン女学園高等部の男性教師。
 福沢祐巳が一年生の時の社会科の担当。
 リリアンへは自動車で通勤している。

登場
「マリア様が見てる」熱い二週間目 (名前のみ)



●三池さゆり みいけさゆり
 「不器用姫」の主人公の一人。
 
リリアン女学園高等部の生徒。
 一年椿組に所属。
 中等部からリリアンに入学
(その際に引越しをした模様)
 中等部から雅美とずっとと同じクラス。
 雅美とは、いろいろと相談にのってもらう仲。

 寛美とは小学生の頃まで付き合いがあり、いじめられていたさゆりをよくかばってくれていた。
 その頃から寛美に”ミケ”と呼ばれており、彼女の事は”カンちゃん”と呼んでいた。
 中学からリリアンに入学したため寛美と暫く疎遠になっていたが、寛美が高等部へ入学したため再会した。
 その後も寛美には”ミケ”と呼ばれているが、さゆりは寛美の事を”寛美さま”と呼ぶようになった。
 しかし“ミケ”という呼び方は嫌っており、高等部で再会した寛美の行動に我慢が出来ず、最終的に決別してしまう。

 気が弱く、自分の意見をなかなか言えない性格。
 体つきは小さくて細い。
 手先が不器用で、寛美が髪の毛を結び直したり、あやとりの糸をほどいてもらったりしていた。
 耳の下で髪の毛をふたつに結んでいる。
 伯父のフランス土産のリボンを大切にしており、それで髪の毛を結んでいた。

登場
「フレーム オブ マインド」不器用姫



●ミコ
 鈴本いちごの中学時代の友人。

登場
「フレーム オブ マインド」四月のデジャブ(名前のみ)



●美佐 みさ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年松組に所属。
 昼休みにミルクホールに福沢祐巳を誘うために、席を五つ取っていた。

登場
「パラソルをさして」クラスメイトたち



●美佐江 みさえ
 
山百合会主催の茶話会に参加した一年生。
 島津由乃の妹(プティ・スール)候補として、茶話会の翌週木曜日に薔薇の館に手伝いの為に来るが、由乃にちょっと注意されると泣いて帰ってしまった。

登場
「妹オーディション」中間報告



●水野蓉子 みずのようこ
 
リリアン女学園高等部のOG。
 前年度の紅薔薇さま
 現在は他大学の法学部に通っている。
 法律に興味があったが、リリアンの大学に法学部が無かったため、他大学を受験した。
 第一志望校は別にあったが、バレンタインデー(”紅薔薇さま、人生最良の日”)に受験した大学に、縁起がいいと言う理由で入学した。

 典型的なクラス委員・優等生タイプ。
 大人受けする感じのいい物腰で、なおかつ行動力がある。
 なんでもそつなくこなせる。
 クラスメイトの顔と名前は、四日もあれば全員分を覚える。
 探究心旺盛で、やってみたいと思ったことは取り合えずやってみる。
(佐藤聖を真似して福沢祐巳に抱きつく、味噌汁をストローで飲む、ホットミルクをいちご牛乳で割る等)
 学習能力に優れている。
 鳥居江利子のタイを結ぶところを五回ほど見ただけで、かなり近い形で結べるようになった。
 佐藤聖との最初の会話で、リリアン特有の名前での呼びかけに気が付いた。
 努力する姿を隠さず、苦労ではなくいっそ楽しげにやってしまう。
 他人を誉めるのがうまい、誉め方が自然。

 中等部の時に聖・江利子と知り合う。
 同年代の少女にあるありきたりな反応をしない聖に興味を持ち、何かと世話を焼いては口喧嘩をした。
 中等部一年の時に、江利子にクラス委員に推薦された為、報復としてパートナーに江利子を指名した。
 祐巳に対しては”お祖母ちゃん”的スタンスであり、甘やかして可愛がっていた。

リリアンでのデータ
 前紅薔薇さま
 中等部一年李組、高等部三年椿組
 妹:小笠原祥子(新入生歓迎会の後辺りにロザリオを渡した)
 成績は優秀
 中等部からリリアンに入学
 中等部の入学式で新入生代表として挨拶をした
 中等部一年の際にクラス委員
 高等部二年生の際にクラス委員だったが、そのおかげでお姉さまの卒業の日にコサージュをつけに行くことが出来た
 高等部卒業時に、答辞をを読み上げた
 高等部の卒業式には三年間とも出席している

身体的特徴
 黒々とした真っ直ぐな髪を襟足で真っ直ぐ切り揃えたボブカット
 バランスの取れた完璧な美人
 自信と余裕に溢れた物腰

服装
 黒っぽいスーツ<パラソル(11):158>

性格、嗜好
 優等生的性格
 そつが無い
 世話焼き
 物事に対してあまり追求はせず、ある程度までいけばそれでよしと満足する

登場
「マリア様がみてる」から「いとしき歳月(後編)」
「パラソルをさして」訪問者
「特別でないただの一日」
「妹オーディション」バトル本番
「未来の白地図」(名前のみ)
「くもりガラスの向こう側」お姉さまのリード(名前のみ)
「クリスクロス」クリスクロス(名前のみ)
「フレーム オブ マインド」黄色い糸
「プレミアムブック」Answer



●三田今日子 みたきょうこ
 
リリアン女学園の生徒。現在は三年生。
 二年の時は菊組で、黒須ひかり、支倉令と同じクラス。
 華道部所属。
 高等部からリリアンに入学。制服が着たくてガリ勉して滑り込んだ。(本人談)
 物静かで穏やかな性格。
 面倒見がいい性格のようで、クラブの後輩がよく教室を訪ねてきていた。

 二年の二学期の期末テスト前日から虫垂炎(盲腸)で入院した。
 その際に病室でひかりと名乗る少女と話をし、退院後に同じクラスの黒須ひかりと打ち解けた。

登場
「バラエティギフト」降誕祭の奇跡



●道世 みちよ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 二年松組に所属。
 クラスでは足の速い方。
 体育祭では、捻挫した軽部逸絵を救護テントまで運んでいった。
 その為、島津由乃が逸絵の代走に選ぼうとしたが、その場に居なかった為に代走は福沢祐巳になってしまった。

登場
「レディ、GO!」ジョーカー、アンカー
「チャオ ソレッラ!」



●水奏 みなと
 「ドッペルかいだん」の主人公。
 
リリアン女学園高等部の生徒。
 当時一年生で、現在は二年生松組に所属。
 漫画研究部所属。ホラー漫画の担当。
 昨年夏に部の校内合宿があり、その半年後に部長の涼子の妹(プティ・スール)になる。

身体的特徴
 短髪で身体もガリガリだから一見男の子に見えなくもない
 高くて甘い声

服装
 ピンクのTシャツにジーパン
(「うちのお母さんが、男の子みたいだからせめてピンクを着なさいって買ってきて」)

登場
「フレーム オブ マインド」ドッペルかいだん



●美幸 みゆき
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在一年生。
 一年椿組に所属。
 中等部三年の際に、内藤笙子、松平瞳子、敦子と同じクラス。
 聖書朗読部所属。
 中等部の時からリリアンかわら版を読んでいて、小笠原祥子のファン。
 昨年度の新聞部主催のバレンタインイベント(お宝探し大会)に、当時中等部三年だったが敦子・笙子と一緒にこっそり見学に行った。
 一年の七月初めの時点で、すでに部活の先輩からロザリオを受け取っている。

登場
「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜
「バラエティギフト」ショコラとポートレート / 羊が一匹さく越えて
「妹オーディション」マリア様の星
コバルト2007年8月号「私の巣」
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●メイ
 
【皐月】参照



●本山栄江 もとやまさかえ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在三年生。
 テニス部所属。
 穏やかでやさしい性格。
 昨年度の五月初旬に、クラブの後輩の立浪繭を妹(プティ・スール)にする。
 しかし黄薔薇革命の時に、繭からロザリオを返され姉妹(スール)を解消する。
 その後のバレンタインデーに小磯朱祢からチョコレートを渡され、彼女と姉妹(スール)となった。

登場
「フレーム オブ マインド」三つ葉のクローバー



●百代 ももよ
(白雪サイド)
 二年李組の生徒。
 白雪のクラスメイト。
 オカルト系の事に詳しい。
 白妙と会った白雪に、その
の木に近づかないようにと忠告した。

(白妙サイド)
 二年桜組の生徒。
 白妙のクラスメイト。
 オカルト系の事に詳しい。
 白雪と会った白妙に、そのの木に近づかないようにと忠告した。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の中の魔


【や行】


●八重 やえ
 「桜組伝説」桜の埋葬 の主人公の一人。
 富士子と同じクラス。
 昼休みの食事の後に、富士子と二人で
講堂の側を散歩するのが日課。
 つげの櫛を持ち歩き、それで富士子の髪を梳いていた。
 髪の毛は、黒々として真っ直ぐで、背中で切りろそろえられている。

 お屋敷に住んでおり、学校へは自家用車で送り迎えされている。
 裁縫、華道、茶道の習い事をしている。
 親が決めた許婚と結納をかわしており、高等部を出たら嫁ぐ予定になっていた。
 許婚の家は、銀行や百貨店などを手広く経営している一族。

 桜が七・八分咲きの頃、登校時に自家用車が溝にはまってしまい、その時に助けてくれた男性に恋をした。
 その後その男性と逢引きしていることが父親にばれ、家を飛び出して駆け落ちをする。
 駆け落ちの時には、ばっさりと髪の毛を切っていた。
 父親が事業で失敗し、多額の借金を抱えそうになっていた。
 その為父親は、許婚との結婚を早めようとしていた。
 駆け落ちの際に富士子を訪ねて、つげの櫛を渡した。
 富士子はそのつげの櫛を校内のの根元に埋めたが、後日櫛が教師に発見されてしまい、八重はに食われたのだという噂がたった。
 →用語:桜組伝説

登場
「イン ライブラリー」桜組伝説:桜の埋葬



●薬師寺昌光 やくしじあきみつ
 
花寺学院高校の生徒。現在三年生。
 福沢祐麒の一年先輩。
 二年生の時に生徒会役員。
 現在は引退して顧問となっている。
 通称は日光(にっこう)
 薬師寺朋光とは双子の兄弟。

身体的特徴
 兄弟の朋光と区別がつかないほどそっくり
 身長は二メーター近くあると思われるほど大きい

性格、嗜好
 人の話をちゃんと聞かない

登場
「子羊たちの休息」お坊ちゃま、お嬢様
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」



●薬師寺朋光 やくしじともみつ
 
花寺学院高校の生徒。現在三年生。
 福沢祐麒の一年先輩。
 二年生の時に生徒会役員。
 現在は引退して顧問となっている。
 通称は月光(がっこう)
 薬師寺昌光とは双子の兄弟。

身体的特徴
 兄弟の昌光と区別がつかないほどそっくり
 身長は二メーター近くあると思われるほど大きい

性格、嗜好
 人の話をちゃんと聞かない

登場
「子羊たちの休息」お坊ちゃま、お嬢様
「涼風さつさつ」
「特別でないただの一日」



●安美 やすみ
 一年桃組の生徒。
(現在はリリアンのOG?)
 一年の時に祝部みきと同じクラス。
 清子に憧れていて、心の中では「さーこさま」と呼んでいた。

登場
「イン ライブラリー」図書館の本



●谷中 やなか
 支倉令の父親の道場に、昔からよく出入りしている年配の男性。
 若く見積もっても七十は超えている。
 令の父親と話し込んだりして遅くなると、令の家で夕飯を食べていったりもする親しい間柄。
 島津由乃、有馬菜々とも面識がある。
 嫌味の無い温和な人当たり。
 一見普通のお爺さんだが、実は資産家。
 再婚しており、十歳の息子がいる。

 息子は心臓に持病があり、手術の前に令に会いたいと言われ、令を
ホテルでの食事に誘った。
 その際気を遣い、黒塗りのハイヤーを支倉家まで出している。

登場
「薔薇のミルフィーユ」黄薔薇パニック
「未来の白地図」薔薇のダイアローグ(名前のみ)



●山岸 やまぎし
 
コスモス文庫の男性編集部員。
 島津由乃達がコスモス編集部を尋ねた際に、対応に出てきた。
 ジーパンにトレーナー姿でちょっと小太り。

登場
「いばらの森」いばらの森



●山岸タクヤ やまぎしたくや
 コバルト 1997年2月号の「マリア様がみてる」でのタクヤのフルネーム。
 ※「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜 以降は”志村タクヤ”となっている。
 
【志村タクヤ】参照

登場
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●山口真美 やまぐちまみ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 新聞部部長。
(「真夏の一ページ」では”実質部長”、「涼風さつさつ」では”現かわら版編集長”、「仮面のアクトレス」で"部長”と表記がある)

 お姉さまの築山三奈子と違い、しっかり者。
 「完璧な記事には完璧な取材」がモットー。
 リリアンかわら版に掲載する記事は、当事者に原稿の確認をとってから掲載している。
 後ろ手で手帳に速記が出来る。
 夏場は汗で蒸れるのが嫌で、腕時計の革バンドを穴一つ分ゆるめている。
 かわら版編集長となってからは、武嶋蔦子と一緒に記事の取材をしている事が多い。
 取材のため、部の後輩の高知日出実と共に山百合会主催の茶話会に参加。
 その後に日出実を妹(プティ・スール)にしている。
 ここのところは、姉の三奈子ほどではないが、取材に関してやや突っ走り気味なところもある。

リリアンでのデータ
 二年松組
 新聞部部長
 リリアンかわら版編集長
 姉:築山三奈子(新聞部の先輩)
 妹:高知日出実(新聞部の後輩。山百合会主催の茶話会がきっかけで姉妹(スール)となる)
 二年の時に体育祭実行委員
 二年の体育祭で、ラッシュアワーに参加

身体的特徴
 髪の毛を七三に分けて、前髪をヘアピンで止めている
 サイドの髪は耳にかけている

服装
 よれよれのTシャツにデニムのスカート<真夏(13):128>

性格、嗜好
 注意力・観察力に優れ情報通でもあるが、体力には自信が無い
 お姉さまに対してわりと辛辣にものを言う

登場
「黄薔薇革命」
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら
「いとしき歳月(後編)」いつしか年も
「チェリーブロッサム」BGN
「パラソルをさして」クラスメイトたち
「子羊たちの休暇」
「真夏の一ページ」おじいさんと一緒
「涼風さつさつ」お蔵入り『パン事件』
「レディ、GO!」
「チャオ ソレッラ!」
「特別でないただの一日」ああ、勘違い
「イン ライブラリー」
「妹オーディション」
「薔薇のミルフィーユ」白薔薇の物思い(名前のみ)
「仮面のアクトレス」仮面のアクトレス
「大きな扉、小さな鍵」から「フレーム オブ マインド」



●山田 やまだ
 
リリアン女子大学の学生。
 佐藤聖の大学でのクラスメイト。

登場
「チェリーブロッサム」BGN(名前のみ)



●山辺 やまのべ
 
花寺学院高校で科学を担当している男性非常勤講師。
 鳥居江利子の交際相手。
 性格は相当に真面目。
 熊のように顔中ヒゲだらけ。

 大きな動物が好きで、特に恐竜に惚れ込んでいる。
 恐竜の化石を発掘するのが趣味。
 海外へ発掘に行くこともあり、貯金は無い。
 授業がない日など、時々動物園で大きい動物を眺めたり、時折工事現場なども見に行く。
 妻がいたが死別。
 幼稚園の娘がいる。
 江利子はそれを知っていたが、その上で交際を申し込んだ。

 都内の動物園で象を見ていた時に江利子と出会う。
 その際に山辺は食べていた焼き芋を半分渡し、ずっと象を見ていた。
 後にイエローローズ騒動で江利子に言い寄られ、以後交際が続いている。
 江利子と十歳差。
 動物園での江利子の第一印象は、”……熊?”。
 江利子の「私を見て、恐竜を思い浮かべられる?」との問いに、ヒプシロホドンと喩えた。
 佐藤聖は彼の事を熊男と呼んでいる。

登場
「いとしき歳月(前編)」黄薔薇まっしぐら
「いとしき歳月(前編)」一寸一服
「いとしき歳月(後編)」いつしか年も
「真夏の一ページ」黄薔薇☆絵日記(名前のみ)
「バラエティギフト」毒入りリンゴ(名前のみ)



●山村先生 やまむらせんせい
 
リリアン女学園高等部の女性教師。
 リリアンのOGで、現在三十五歳前後。
 福沢祐巳が一年生の時の担任。
 剣道部の顧問。
(今年度は二年桜組の担任?)

登場
「アリア様がみてる」波乱の火曜日
「黄薔薇革命」いったい、どうなってるの?
「いばらの森」いばらの森
「ヴァレンティーヌスの贈り物(前編)」びっくりチョコレート
「いとしき歳月(後編)」will
「レイニーブルー」黄薔薇注意報
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)
「クリスクロス」クリスクロス
「フレーム オブ マインド」温室の妖精



●蓉子 ようこ
 二条乃梨子のクラスメイト。
 家庭科の授業の時に被服室で、乃梨子に藤堂志摩子との関係を尋ねてきた。
※「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜 では、恭子に変更されている。
 
【恭子】参照

登場
コバルト1997年2月号「マリア様がみてる」



●四谷先生 よつやせんせい
 二条乃梨子が
リリアン女学園高等部の入試を受けた時の、面接試験の試験官。
 白衣を着たカマキリのような印象の中年教師。
 面接の際に「ビーカーに液体が入っています。それは酸性かアルカリ性かのどちらかです。さて、どうすればわかるでしょう」と質問した。

登場
「バラエティギフト」羊が一匹さく越えて
「イン ライブラリー」桜組伝説(終章)



●依子 よりこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。現在二年生。
 一年の時に皐月、山口真美と同じクラス。
 環境整備委員会に所属。

登場
「フレーム オブ マインド」温室の妖精


【ら行】


●涼子 りょうこ
 
リリアン女学園高等部の生徒。
 現在三年生。
 漫画研究部部長。(二年生時)
 担当ジャンルはべったべたのフランス王宮ラブロマンス。
 昨年夏に部の校内合宿があり、その半年後に水奏を妹(プティ・スール)にする。

登場
「フレーム オブ マインド」ドッペルかいだん